「 長編」 一覧
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/11
「あれはなんだ」という声が上がった。 みんな空を見上げようとしたとたん、あたりは昼のように明るくなった。ほとんどの者は、あわてて海に潜った。 しかし、逃げおくれ ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/10
シーラの前の前には、改革委員会や名前部の者が集った。 「シーラじいさん、こんなにホシがあるのに方向がわかるのですか」誰かが質問した。 「確かにむずかしいな。しか ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/09
「あのヤマより高いか低いかなんですね」名前部から声が出た。 「そうだ。あのヤマを知っている者には、どんな大きさかがわかる。次に方向について説明をする」 「方向? ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/08
「まずそれぞれの部署の担当を決めることだ」 そこにいる全員が、そう聞いているような空気が感じられたので、シーラじいさんは、大きな声で答えた。 「わかりました。そ ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/07
「シーラじいさん、具合はどうですか」という声が聞こえた。 シーラじいさんは表に出た。4,5頭のイルカ、シャチなどがいた。みんなどこかで見た顔だったが思いだせない ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/06
「つまり、この方の世代は、新たな生を切りひらこうとされたのであります。 すると、神は、自らの意図を厭わず、地を歩く者には足を、空を飛ぶ者には羽を与えたのでありま ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/05
「名前?」 「さっき自分をあらわすものとかなんとか言っていただろう」 「ああ、そうそう。ぼくときみはちがうだろう」 「そうだな。顔も形もちがう」 「きみは、きみ ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/04
「思うようにいかなくて」 オリオンはどぎまぎしながら答えた。 その区域では、大勢の者がリハビリをしているが、みんな遠くにいるので、こんなに近づいたことはなかった ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/03
ようやく波が収まった頃に、秘書が戻ってきた。 「びっくりされたでしょう」 「あんな大きな姿は見たことない」シーラじいさんは答えた。 「でも、あれだけ大きくても、 ...
-
シーラじいさん見聞録
2016/07/02
「あっ、ボスが帰ってきたようです。すぐに外に出てください!」秘書は叫んだ。 揺れはさらに大きくなり、なかなか前に進めなかったが、シーラじいさんは、出迎えなければ ...