「 シーラじいさん見聞録 」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/08/14
日頃冷静なリゲルを知っているシーラじいさんとオリオンは、そのあわてぶりが信じられなかった。 「ボスに何かあったのか?リゲル」オリオンは、リゲルを落ちつかせた。 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/13
あちこちから、クスッという笑いが起こった。他の者は、咳払いなどをして、それを諌(いさ)めた。 弔辞を読む長老は、そのやりとりがわかったのかちょっと間をおいた。ま ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/12
指揮官たちも急いだ。やはり若い見回り人が養生する場所だ。 オリオンも無我夢中で向った。どうしたんだろう?昨日は、あれだけ楽しそうだったのに。大勢の医者や助手が集 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/11
若い見回り人が元気になりだしてから、「海の中の海」の歴史で有数の戦いになるだろうと言われている、あの「ニンゲン救出」の戦いを戦った兵士たちが、毎日のように集り、 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/10
長老の代表は、改革委員会のメンバーを見ながら言った。 「これがみんなの総意だ。『海の中の海』がきみたちの努力にかかっていることは誰にも異論はない。今後も一致協力 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/09
リーダーの顔が苦しそうにゆがんだ。 「シーラじいさん、ご心配かけて申しわけありません。みんなの行動は理解できます。 わたしでもそうしたと思います。ただ、公務です ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/08
見回り人はオリオンが見つけたときと同じように浮いていた。 アイパッチと呼ばれる白い模様の下にある眼をつぶっているので、心地よい波が子守唄のようになってうたたねを ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/07
ヘリコプターが低すぎると、高い波が起きて遭難者を巻きこんでしまうおそれがあるので、かなり高いところでホバリングしているのだ。ようやくニンゲンがはっきり見えるよう ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/06
一つになった波は迷うことなく、ニンゲンに向ってきた。 オリオンはその気配を感じ、機体のボートを必至で引っぱった。 指揮官たちは、ようやく波に追いつき、その間に割 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/08/05
オリオンは、すばやく体を伸ばして、どこにニンゲンがいるか確認した。 ボートのようになった機体の一部には、白人の老人と老婆、白人の中年女性、アジア系の少女、白人の ...