「 シーラじいさん見聞録 」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/11/21
大きな声と波しぶきが起きた。それは感謝の気持ちのあらわれだったが、シーラじいさんは、シャチが理解できたがどうか不安だった。 しかし、全員で育児や助けあいをするの ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/20
そして、リゲルに、「教官が呼んでいます」と叫んだ。 オリオンは、「でも、お兄さんが?」という顔でリゲルを見た。かなり離れた場所にお兄さんが一人でいた。 「お兄さ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/19
気がつけば嵐は完全に静まっていた。自分たちが起こす波の音以外は聞こえなかった。 遠くで2,3の星が光っていたが、真上は、嵐とともに去らなかった雲が低く垂れこめて ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/18
「了解」ペルセウスは、そう答えると姿を消した。 オリオンは海や空をじっと見た。重い風が吹きはじめている。雨を含んでいるのだ。 水平線から真っ黒な雲が湧きだしてい ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/17
「欲張りとはおもしろいことを言う。 確かに多く持つ者は、あまり分けあたえることをしないで、もっとほしくなるようじゃな。そして、財産を取られやしないか不安にもなる ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/16
「みんなご苦労様。危ない目に会わなかった?」 「あやしそうな者が飛んできたときは、見つからないように隠れたので時間がかかったわ。 こちらに来そうなときは、これを ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/15
「そっちへ行ったぞ」、「急げ」子供たちは口々に叫びながら追われ役を追った。 お兄さんは、さらに体を揺すったが、ついていくことなどはしなかった。それは子供たちへの ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/14
そして、自分から潜った。こんなことははじめてだ。リゲルもすぐについていった。 すでに一つの班は、教官を挟んで5頭ずつに分かれているのが見えた。その間は100メー ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/13
大きなシャチがこちらを見ていた。お兄さんとママと上の弟だった。 お兄さんの顔には表情がなく、ただみんなが見ているほうを向いているというだけのようだった。しかし、 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/12
「リゲル、よかったじゃないか」ミラの声が聞こえた。 「そうだ。ぼくらはリゲルとオリオンがいないと任務が果たせないからな」 ペルセウスも応じた。 「ご苦労じゃった ...