「 長編」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/11/17
「欲張りとはおもしろいことを言う。 確かに多く持つ者は、あまり分けあたえることをしないで、もっとほしくなるようじゃな。そして、財産を取られやしないか不安にもなる ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/16
「みんなご苦労様。危ない目に会わなかった?」 「あやしそうな者が飛んできたときは、見つからないように隠れたので時間がかかったわ。 こちらに来そうなときは、これを ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/15
「そっちへ行ったぞ」、「急げ」子供たちは口々に叫びながら追われ役を追った。 お兄さんは、さらに体を揺すったが、ついていくことなどはしなかった。それは子供たちへの ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/14
そして、自分から潜った。こんなことははじめてだ。リゲルもすぐについていった。 すでに一つの班は、教官を挟んで5頭ずつに分かれているのが見えた。その間は100メー ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/13
大きなシャチがこちらを見ていた。お兄さんとママと上の弟だった。 お兄さんの顔には表情がなく、ただみんなが見ているほうを向いているというだけのようだった。しかし、 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/12
「リゲル、よかったじゃないか」ミラの声が聞こえた。 「そうだ。ぼくらはリゲルとオリオンがいないと任務が果たせないからな」 ペルセウスも応じた。 「ご苦労じゃった ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/11
みんなほっとした表情になった。カモメは続けた。 「安全な場所に入ることを特別に許されたけど、一番端にいて、しかもお兄さんが子供たちに危害を加えないように家族が見 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/10
「シーラじいさんはどこだ!」オリオンが思わず大きな声を上げた。 「みんなといっしょにいる。そして、きみたちが帰ってくるのを待っているぜ」 ミラは、オリオンとリゲ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/09
「何をしやがる!」怒声が飛んだ。5頭はリゲルを避けて進もうとしたので、「ちょっと待ってくれ」と叫びながら、1頭ごとにぶつかっていった。 それでも、シャチは前に出 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/11/08
みんなが緊張をするのを感じて、リゲルは大きな声で聞いた。 「まちがいないのか!」 「まちがいないわ。あなたたちの帰るほうにも仲間が一杯いるのよ。 クラーケンの影 ...