「 長編」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/12/28
「何だ?」 「ニンゲンだ」 「ニンゲン!」オリオンは、もう一度遠くを見た。 「そうか。それで、水に入らないのか」 「たまに泳ぐことがある。でも、楽しくなさそうだ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/26
2人は両側に別れた。もし何かが突然あらわれても気づかれないようにするためだ。 しばらく行くと、穴は急激に狭くなってきた。ミラがようやく通れるぐらいだ。このままで ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/22
リゲルから細かい注意を聞きながら、みんなは、いよいよ戦いがはじまるのだと思った。 オリオンが話しはじめた。「今気がついたんだが、怪物は、この奥に一族がいると言っ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/21
「おい、早くしろ!命がほしくないのか!」怪物の声が響いた。オリオンはリゲルを見た。 自分としては、怪物の言うようにしたほうがいいと思ったが、すぐここを出ることも ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/19
「みんなの心配はよくわかる。そして、ペルセウスを早く見つけたいということもね」オリオンは言った。 「そうだな。ぼくらだけで、あの中に入らなければならないから、み ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/18
声とともに振動が伝わってきた。かなり近くにいるようだ。2人は身構えながら、あたりを見渡した。 声が聞こえなくなると、漆黒の闇が広がっているだけだ。怪物の在り処の ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/16
「そうだ。ぼくが話をするつもりだ」オリオンが答えた。 「赤く光る一つ目の怪物なんて地獄の生き物だ。話しなんてできるのか?もし、できても、ぼくらの考えがつうじるの ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/15
2人はハオリムシの子供に近づいた。そのとき、子供は、上を向いて、大きな声を出した。 「それじゃ、パパ、話してよ」 「おまえに言ったとおりだ。おまえから言ってやれ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/13
「危ない。みんな下がれ」ミラが叫んだ。そして、赤い光の前に立ちふさがった。すると、赤い光の形が崩れ、ミラに襲いかかった。 しかし、どんなものかはわからなかった。 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/12/12
そして、最後の力を搾りだして、空を飛んでいた鳥が驚いて逃げるほど大きな音を立てて飛びだした。 しかし、みんなほとんど意識がなかった。体だけが激しく動いていた。穴 ...