「 シーラじいさん見聞録 」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2017/02/06
大きな影が現れた。「アントニス!」イリアスが小さな声で叫んだ。アントニスは、体を出そうとしたが、うまくいかない。窓が狭くて、力が入らないのだ。 カモメたちも、木 ...
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シーラじいさん見聞録
2017/02/05
「アントニスはどんな様子じゃたかな」シーラじいさんが心配そうに聞いた。 「連行されていくときは抵抗などしませんでした。その後はわかりませんが、別の部屋に連れてい ...
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シーラじいさん見聞録
2017/02/03
「あれが、オリオンがいる建物か!」リゲルが、独り言のように叫んだ。 「そうです。まちがいないと思うのですが、実際に見ていないので少し心配ですが」カモメが言い訳を ...
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シーラじいさん見聞録
2017/02/02
シーラじいさんはどう返事をしようか迷った。 オリオンを捕まえたものの背後には、何か大きな組織があるように思える。画家をめざしているという、この善良そうな青年の前 ...
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シーラじいさん見聞録
2017/02/01
アントニスは、その声で我に帰り、「はい」と大きな声で言った。 「あなたの甥御さんはどうじゃな?」シーラじいさんは穏やかに聞いた。 「はい、病室でボーッとしていま ...
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シーラじいさん見聞録
2017/01/31
「しばらく様子を見よう。魂胆があるのなら、自分からオリオンの記事がないと言うのも妙だし、わしらが考える以上の悪党かもしれないからな」 シーラじいさんは、そう言う ...
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シーラじいさん見聞録
2017/01/30
みんな、カモメのまわりに集まった。 「多分まちがいないと思うのですが、オリオンがいるところはわかりました!」カモメが叫んだ。「どこですか」リゲルが聞いた。 「ト ...
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シーラじいさん見聞録
2017/01/29
オリオンは、ウッという声を上げて海面に倒れた。遠くで見ていたリゲルたちは、オリオンの異常に気がついて助けに向かった。 イルカの子供たちも、何が起きたかわからなか ...
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シーラじいさん見聞録
2017/01/28
みんながいる場所に帰ったが、まだ新聞も雑誌も見つかっていなかった。 それさえあれば、早く海底にいるニンゲンを助けることができるし、こんな争いをなくすこともできる ...
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シーラじいさん見聞録
2017/01/27
「じゃ、みんなで行こう」オリオンは、あまりにも凄惨な光景が広がっているので、みんなの気分を変えなければならないと思ったのだ。 自分たちも行きたいというイルカの子 ...