サムマネー学校
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復活ノート
「サムマネー学校」
大国同士の戦争は小康状態ですが、テロは頻繁に起こっています。経済が疲弊していますので、さらに増えるかもしれません。
また、アラブの国々の派遣争いが原油の高騰を生み、経済の回復をさらに遅らせるという悪循環が起こるようです。
景気が低迷したままでは、日本の、いや、世界中の若者の就職難が続きます。
世界はどうなっているのか、どうなるのかを考えなければ生活ができなくなる時代になりました。
ジョンレノンの「イマジン」は人々の胸を打つ名曲です。
天国もなければ、地獄もない、国や宗教さえもないと想像してみてと言います。
そうなれば、人を殺したり、殺されたりすることもないと続きます。
飢えや欲張りのない世界を想像しようと語りかけますが、そんな世界が一日も早く来ることを祈りますが、現実はすべてその反対です。
欲張りの支配者のために、何億という人が飢え、地獄から抜けだして、天国に行きたければ、金を出せ、銃を取れという世界です。
先日、今まで無関係だったイスラム教に改宗して、テロに走るドイツの若者のことが新聞に載っていました。
まわりの者は、あの普通で真面目な若者がと驚くようですが、真面目なだけに、自分は何か、なぜ生きているのかに悩み、そうしたことをしてしまうというのです。
つまり、そういう悩みを操り、アメリカなどの西側世界を敵と思わせる者がいるようです。
それはフランスの若者とはちがうようですし、日本の若者ともちがうようです。
特に日本の若者は、政治的なことや宗教的なことには関心がないといわれていますが、先日(2月25日)、就職活動がうまくいかずに、バスを横転させた大学生のように、個別の不満が大きくなると、また「誰でもよかった」事件を生んだり、その不満を一つにしようとする者が出てきませんか。
今の世界や日本を見ていると、国民の上に立つ者は、統治能力以前に知っておくことがあります(もちろん、国民も)。
チャップリンが、「ライムライト」の中で言った「人生は、どんなに辛いことがあっても、生きるに値する。ただ、それには三つのことが必要だ。勇気、想像力、そして、サムマネーだ」という言葉です。
使い切れないほどの金を持ちながら、まだ金を集めようとして晩節を汚した大統領、大佐、主席、社長、高利貸しは、世界にゴマンといるでしょう。
そこで、チャップリンの言葉を徹底的に教え、学ぶ学校を作りませんか。
人間は、金や土地を集めるのが本能だという意見があるでしょうが、教育で、その本能を克服するのです。
今の学校は進学や就職の斡旋所になっていて、しかも、「生きる」という科目は、大人になればわかるからと自習ですませるだけです。
20年もすれば成果が出てきます。そのときには、世界から若者を集まり、みんなで世界を共有していることを実感するようになるでしょう。