決断

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復活ノート
「決断」
「コロナが収束すれば新しい生活が始まる。だから、ビジネスも新しいスタイルに変えよう」言われています。つまり、今からトンネルを抜けたときのことを考えようというわけです。
そのトンネルを無事に抜けることができるのかと苦しんでいる経営者も多いと思います。
充分な保証がないのに「自粛」を強制された飲食店では、社員やバイトの生活を守るために店を続ける決意をした経営者も多いと聞きます。
しかし、その客であるサラリーマンも「自粛」が終わったからといって、すぐに戻ってきてくれるようにはなりません。
自分が勤務する会社のことが心配だからです。秋になるとリーマンショック以上の倒産件数があるといわれているので、大企業のサラリーマンほど戦々恐々としているはずです(実際、メガバンクでも、生き残りのために支店網やATMをどんどん減らしています)。
そういうことを見聞きしている中小企業や飲食店の経営者は、「今まで何とかやりくりしてきたけど、いつまでもつのか。今はしばらく休んで、景気が戻ったらもう一度やったほうがいいのではないか。しかし、一緒にがんばってきてくれた社員やバイトを見殺しにできない」と悩んでいるはずです。
私も、12,3年前、自分の会社をこのまま続けていくのかどうかかなり悩みました。資金繰りも苦しくなり、その上介護保険法のことで、大阪府庁や京都府庁に呼び出されるようになったからです。
その当時起業してから30年たっていましたが、日本の育児や介護のことを仕切るのは自分だという思いがあったのですが、その落差に耐えられなくなったのです。
弁護士は、「今までの知名度を生かして続けたら」と何度も言ってくれましたが、もう気力がなくなっていました。最近よく聞く「心が折れた」という状態でした。
あのとき、弁護士の意見を聞き、「こんなことで負けるか」という気持ちがあれば、今どうなっていただろうかと思うことがあります(多くの企業が何度も挫折を経験して大きくなっています)。
経営を続けた場合。やめた場合。やめても後でする場合。やめて別のことをする場合など、考えることはいくらでもあります。
混乱した精神状態では物事を整理して考えるのは難しいことです。それをアドバイスするサービスを求めている人が大勢いると思います。
中古の厨房機器を取り扱っている店の経営者が言っていましたが、店を閉める人が多くて、厨房機器がどんどん入荷するが、本来ならすぐに売れるのに今は溜まる一方だと言っていました。多くの経営者があきらめる決断をしたようです。
もし今はやめてもまた再開したいという人には、厨房機器を預かるサービスも含めて、今後のことをアドバイスするサービスを誰かはじめませんか。