信念

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復活ノート

「信念」
政府は、消費税増税に必死のようです。「このままでは、年金・社会保障が続かない」そうでしょうね。「目先のことだけを考えていていいのか」そうでしょうね。
消費税を払えない企業が出てきても、そんな「目先」のことは気にしないとしても、「目先」の庶民の生活は考えるべきだと思います。
外国のように、食料品の消費税は、このままにするか、あるいは下げるかしないと、生活が破綻する人が増えてくるような気がします。
そんなことになれば、生活保護所帯が増えて、さらに増税をしなければならなくなります。
増税をしない今でも、消費は減ってきているような気がします。スーパーでも、ファミレスでも、特売日には客は詰めかけていますが、その他の日は相当減っているようです。
それで、中国やベトナム、タイなどへの進出する店が増えています。
しかし、そういうことができない店は、企業提携、あるいは、合併などを模索するしかないのです。
電気メーカーの苦戦が伝えられています。各メーカーは、不採算のものをあきえらめるという方法で生きのこりをかけています。
最悪の決算だったパナソニックでも、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの白物家電は黒字なので、これを最優先する企業戦略をとるようです(そういう意味では、ソニーなどは正念場でしょう)。
どんな分野の大企業でも、「ゼネコン」では生きのこれない時代になってきたのです。
だから、企業規模が大きくなくても、「他の追随を許さないもの」をもっていれば、安定した経営ができるのですが、それには、経営者や経営陣の考えが大きく反映します。
景気が上向きのときでも、下向きのときでも、経験のないことをしがちです。
上向きのときは、不動産投資などが典型ですが(ほとんどが失敗しました)、下向きのときは、考えもなしに流れに乗りがちです。どちらにしても、火傷をするのが落ちです。
今注目されている「タニタ」は、日本初の家庭用体重計、世界初の体脂肪計を作るなどしてきた企業ですが、景気に左右されずに、「人は、なぜ体重計に乗るか」だけを追求してきた企業のように思われます。
これは大いに参考にすべきです。生きのこるためには、自分の企業は、社会にどういう役に立ってきたか、もっと役に立つためにはどうすべきかを考えつづけることです。
「他の追随を許さないもの」は、家業だったからではなく、また、たまたまではなく、「信念」があったからできたのです。
家業や「たまたま」でも、「信念」があったればこそ、それが、日の目を見るようになったはずです。
今事業をされている人は、経験を、事業を目指している人は、自在を武器にすれば、活路を開くことができるのではないでしょうか。
無責任な言い方ですが、景気が上向きより、今のほうが集中しやすいと思います。
どこかへ遊びに行こうとか、今度がんばろうなどと思う余裕がないからです。