ヒント

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復活ノート

「ヒント」
サッカーワールドカップが大詰めを迎えています。
昨晩は優勝候補のアルゼンチン、日本を負かしたパラグアイが涙をのみました。
日本では、もう眠い目をして準決勝や決勝をテレビ観戦すると人はぐっと少なくなるでしょう(私は、日本~パラグアイのときも、前日睡眠不足だったので早々と寝ました)。
ところで、選手やファン(サポーター)のボルテージは、国内景気と関係あるのでしょうか。
ギリシャの財政危機は、同じEUグループのスペインやポルトガルに飛び火するのではないかと言われています(ギリシャは、税収の80%が観光収入に依存しているとのことですし、53才で無職になっても、90何%の年金があるそうです)。
世界一の借金国の日本は大丈夫でしょうね。
日本は科学技術がすぐれているし、国債は国内で買われているといるから心配はいらないとのことですが、年金切り下げだけは避けてほしいものです(ギリシャの労働者ほどなくてもかまいませんが)。
そして、日本は、景気が好転に向いつつあるという調査が発表されています。それが大企業だけでもうれしいものです。
とにかく若者に仕事がないということほど辛いものはありません(人件費を節約するために、アジアに向った大企業は、今こそ責任を取ってもらいたものです)。
それはともかく、私たち復活をめざす経営者は、いつでも動けるようにしておいてくださいよ。
景気が回復すれば、消費者も、自分の買う商品やサービスのまわりを見るようになってきます。そのためには、それらの商品やサービスの弱点を見つけることです。
掃除機有名なダイソンが、ファンのない扇風機を発売しました。ほんとは、本体の中にファンが隠れているそうですが、飛行機の翼の応用で、吸いこんだ空気の15倍の空気を出せるというです。
最近はiPodだ、iPadだとコンピュータ関連のものばかりでしたが、扇風機という「アナログ」は久しぶりです。
しかも、ダイソンは、今後も新しい「アナログ」を開発していくそうです。弱点を調べているのでしょう。
扇風機だけでなく、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、自動車などの多種の神器にも、弱点はいくらでもあります(ハイブリッドの自動車などはその結果です)。
「ネットカフェ難民」とか「買物難民」とか、人を小ばかにした造語があります。
「ネットカフェ難民」はともかく、おとしよりの近所に店がなくなった状態を「買物難民」ということですが、大型スーパーがあっても、自分のことをしてくれていた小売店が店じまいすれば、当のおとしよりには大きなショックなのです。
しかも、食べるものを人に作ってもらうことに後ろめたさを感じる人もいます。
「人、それぞれ」なのですが、それぞれの人が、その商品やサービスの弱点と思っていることがヒントなのです。
事程左様に、ヒントはあまねくあるものと思って、この動乱の時代を乗りきりましょう。