新しい会社
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復活ノート
「新しい会社」
先日、店があるビルの駐車場の舗装をなおしているとき、早朝、業者が、私が使っている光ファイバーを引っかけてしまいました。
ネットだけでなく、光電話も使っていますので、すぐに光電話会社に、ケータイで連絡しました。
相手は、内容を聞き、「すぐに連絡します」とのことでしたが、昼になっても、連絡が来ません(つまり、客からも連絡が来ません)。
辛抱を切らして、昼に連絡をすると、別の担当が、「もうしばらくお持ちください」とのこと。
また、4時に連絡をすると、またまた別の担当が、「なんですか」というような返答。
経緯を話すと、「6時まで待ってください。それで来なければ、9時までに連絡してください。それまで営業していますから」とのこと。
「おたくは、応対品質向上のために録音をしているとのことだが(ほんとはモンスタークレーマー対策でしょうが)、それなら、朝からの連絡を上司に聞かせて、今までの対応がまちがっていないか判断してもらえ」と言うと、10分後に、光電話を運営している電力会社の下請けから電話があり、すぐに来ました(どこの電力会社も、現場は下請けがやり、そこから来るだろうとは分かっていました。そこの営業所は、当方から10分の近さです。
一日の流れを話すと、下請けも、ついさっき聞いたようで、「光電話会社にきつく言ってください」と同情してくれました(本来なら、こんなときでも、とりあえず私の口座から修理費を引きおとす規定のようですが、下請けも、商売の損失が出ていると言ってくれたようで、「舗装業者に損害賠償をします」という連絡がありました)。
光電話の運営会社は、その本体の電力会社のように、原発問題でピリピリしているわけでないのに、これはどうしたことでしょう。
誰でも、「商売をしているのなら電話が使えないとなると不便だろう。すぐに修理業者に連絡をして、いつ行けるか連絡をさせよう」と思うはずですが、3回かけてその都度担当者がちがうのはやむをえないとしても、こんなことになるのは、何か理由があるはずです(「おたくからの連絡を聞いています」と言っていましたから、申し送りはできていたようですが)。
組織については、何度か話しました。特に介護施設の「はちゃめちゃぶり」を例にして、その原因を、責任者がどこからか役人上がりをつれてきて上司にすえたり、恣意的に役職をつけたり、はがしたりするのが原因だろうと言いました(最近、介護保険法の変更で、報酬が減り、営業をやめた施設が増えているそうですから、全国の現役ヘルパーやスタッフは、今どんな思いでしょうか)。
経営者は、売上げが低迷すると、組織を何とかしようとします。それが、マニュアルの強化につながり、社員が萎縮することにもなります。
せっかく入社したのに、早々と退社する人がいるのには、こういう理由があるのかもしれません(また、「新うつ病」になる人もいます)。
また、昨年の自殺は相変わらず3万人を超していますが、10~20代の自殺ははじめて1000人を超したそうです。増加の原因は就職失敗があるとのことです。若い人にとって、八方塞がりの社会なのです。
余裕ができれば、何を扱っているか、どう売るかがまだ決まっていない会社を作りたいと考えています。
まず就職失敗の若い人と定年退職者を集めます。給与は払いませんが、半年、1年と議論を重ねます。また、去るものは追わず、です。
時間とともに、夢と経験が交じりあい、おもしろい会社ができるかもしれません。
外部はともかく、内部ではマニュアルも役職もなく、老若社員は、仕事や会社はおもしろいものという一致した意見で働くようになれがしめたものです。
「生きる価値がない」と思っている若者や定年退職者に元気を与えることができるかもしれません。私も、それを夢見てがんばることにします。