新しいビジネス
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復活ノート
「新しいビジネス」
「人は、時代の子」といわれます。
自分が生まれた時代の風景が、その人の人格形成に大きな影響を与えるからでしょう。
戦争が日常的な時代は、平和を求める人もいるでしょうし、戦争に勝つために人生を捧げる人も出てきます。
また、「時代は廻る」ともいいます。
これも、戦争を引きおこしたり、疲弊して、終戦の道を選んだりする「繰りかえし」のことかもしれません。
ビター・ビアスは、「悪魔の辞典」で、「平和とは、戦争と戦争の間の短い期間のことである」と言っていますが、今は、その定義にはちょっと変更が必要です。
イラク戦争を見てもわかるように、どの国が勝者なのかわからなくなっています(ひょっとして勝者がないかもわかりません)。また、いつ平和という期間が始まっているのかもわからなくなっています。
「米ソ時代の冷戦」とはちがう冷戦が今後の世界を包んでいるのでしょうか。
「時代は廻る」ように見えても、その様相は、依然とは同じではないのです。
私たちが探しもとめているビジネスの場合もそうです。
立志伝中の経営者は、来るべき次の時代を読んでいます。
これからは、欧米のように、女性が社会に出て行くようになると、新しい女性下着が売れるようなると考えた塚本幸一(蜷川虎三京都府知事は、「女のふんどし屋」と呼びましたが)。
安価な商品をどんどん作り、誰でも買えるようにすべきという「水道哲学」の松下幸之助。
「これからは道路の時代だ」と、高速道路を有料にしてにしたり、暫定税率を発明した田中角栄(このアイデアはよほどいいのか、自民党は手離そうとしません)。
さて、これからの時代をどうなると思いますか。
化石燃料の代わりになるものは発明されるでしょうか(メタンハイドレードは注目されていますが、深海底にあるし、海の環境を損なうと言われています)。
一方、風力や地熱を利用した発電も研究されています。
コンピュータが中心なのはまちがいないでしょう。家族の一員になるロボットも、もちろんコンピュータが制御します。
とにかく生活の変化を読み取った者が、いちはやく新しいビジネスを考えることができます。
それはまた、今取りくんでいるビジネスに、付加価値をつけくわえることができます。
時代を意識しましょう。