しゃべり

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「しゃべり」
この前、親戚のとしよりに電話したら、「寝返りがうてんほど弱ってもうてな」とゆうていた。
その日遅く、次女から、子供が(ぼくの孫やけど)、「今日、寝返りをしたで」と、写メつきのメールが来た。
人間は、寝返りからはじまって、寝返りができなくって終るんやな(途中、「ちょい悪」から、「ちょい漏れ」もある)。
とにかく、「寝返り」は、人にゆいたいぐらいうれしいことやけど、「裏切り」のほうの「寝返り」は話がややこしい(ややこしいからこそ、野次馬にはおもろい)。
ジャイアンツの球団社長が、持ち主の読売新聞のエライさんに盾突いた。
ええようにゆうたら、織田信長を裏切った明智光秀のようなところもあるけど(あれも、原因がもう一つ分かってないようやけど)、球団社長は「うろ」が来たようやったから、よっぽど思いつめたんやろな。
向こうの大将は、優秀な弁護士を10人揃えたそうやけど、関係のない弁護士の話では、組織論から考えて、そもそも球団社長は勝てそうにないらしいで。
ぼくの見るところ、結局、球団社長は、「黙れ!おれを誰だと思っているんだ」と怒鳴られて、話を最後までしゃべれんかっただけのことやないやろか。
おもろいのは、日本テレビだけでなく、読売テレビでも、緘口令(かんこうれい)があるようで、これについては誰一人ゆわんことや(スポーツ新聞の第1面も隠している)。
かわいそうなのは、読売テレビの森武史と辛坊治郎で、タイガースファンなのに、「これで、ジャイアンツは当分だめでんな」ともゆえんことや。
もっとも、社外ではしゃべりまくっているやろな。それは芸人でもいっしょで、紳助のことでは、みんなしゃべりまくっているはずや(しゃべりおわると、「チャック、チャック」や)。
それが当然や。人間は、どこかでしゃべりきらんと気がすまんもんや。
だから、みんなも、しゃべりや。今年も残りすくなったで。
ケータイがあるやろ。顔を見てしゃべりたいのなら、LCCもある(クアラルンプールまで片道5000円や。そこに友だちがいたらやけど)。
相手がおらんときでも、思うだけではあかん。一人でしゃべったらえがな(人が聞いたら、気色悪いやろけど)。
「物言えば唇寒し秋の風」とゆうけど、しゃべっている間に、ぬくうなるちゅうもんや。
ひがみ、ねたみでもええがな。今自分がそう思うているんやから。
自分の心が聞いてくれる。あんまり恥ずかしいことやったら、「誰や、こんなこと思うていたのは」となるやろ。
「こだまでしょうか」「いいえ、誰でも(なく、あなたです)」となって、「こんなこと思うていても何にもならん」となるはずや。
紅葉のシーズンや。紅葉の名所には人が詰めかけているそうや。しかし、紅葉は、本人たちが、自分を守るためにしているもんや(冬は太陽の光が少なくなるので、葉っぱを落として、栄養が出ていかんようにする)。
ぼくらも、しゃべって、心にたまっているもんを出したほうがええ。そうして、新たな年を静かに迎えるのや。ぼくと同じ「いらんことゆい」とゆわれている人、これでええか。

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