「 長編」 一覧
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/22
二人は、「こういう情勢だから、捕獲している動物は解放すべきではないか」という上申書を出していた。 それが認められれば好都合であるが、それが認められないどころか、 ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/21
最初、リゲルとミラだけが深海まで行く訓練をする予定だったが、シリウスや若いものも教えてほしいと言いだした。 ニンゲンがいる海底は2000メートル近い深度があった ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/20
「それに、イギリスやパリから離れているので、最新の情報がシーラじいさんの元に届くのには今以上に時間がかかる。どこかにカモメの中継基地を作らなければならないな」リ ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/19
シーラじいさんは近くにいたカモメに合図すると、そのカモメが急いで下りてきた。嘴に何かくわえている。 「さっきアントニスが手紙を送ってきたところじゃった。ベラ、み ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/17
リゲルは笑顔でそれを見ていた。カモメが下りてきて、「みんなうれしそうだな」と声をかけた。 「そうですね。久しぶりにベラに会えると思うと待っていることができなかっ ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/16
みんな懸命に泳いだ。誰もしゃべらなかった。リゲルも、「休憩」と指示を出すことはあったが、そ以外は何も言わなかった。そんなときでも、それぞれ離れて休んだ。 しかし ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/15
シャチはいつもリゲルたちと少し離れた場所にいた。リゲルたちに気を使わせないようにそうしていたのだろうが、リゲルたちにとっても、そのシャチについて忌憚のない話をす ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/14
兵隊たちは初めての海に緊張していたらしく、そのシャチの声に驚いて大騒ぎになった。隊列が乱れた。そのとき、「静かにしろ」と叫びながら来る者がいた。そして、「誰だ、 ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/13
そのシャチは少し笑顔になって、「もちろん、おれは核兵器を使うことはできないよ。断わる必要もないけどさ」とみんなを見た。「そうじゃなくて、あいつらに、もうすぐ核兵 ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2017/06/12
「よく助けてくれたな。みんな喜んでいるよ」ミラは声をかけた。 「いや、あいつらも食べるものが少なくなっていらいらしていたのだろう。おれがやめろと止めても執拗に攻 ...