「 シーラじいさん見聞録 」 一覧
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シーラじいさん見聞録
2016/05/26
「ぼくは何にも知らない。でも、シーラじいさんのように、いろんなことをおぼえて強くなりたい」 「そうだ。しかし、わしは、そんなに知っちゃいない。しかも、受け売りの ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/25
シーラじいさんは、無我夢中で鰭(ひれ)を動かし泳ぎつづけた。しかし、あせればあせるほど、水圧が壁のようにシーラじいさんに抵抗した。しかも、胸鰭が一つないので、力 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/24
そのとき、すぐ上で、ドーンと何かがぶつかった音がした。割れた岩のかけらがぱらぱらと落ちてきた。 さらに地響きのような音は続いた。サメどもが攻撃を開始したようだ。 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/23
影のような大きなものが、尾を高く上げて、海にもぐると、海が大きくもちあがった。 オリオンは、その波に煽られて、体が二転、三転したが、すぐ元に戻して、無我夢中で、 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/22
シーラじいさんは、思わず目をつぶったまま、大きな声を出した。 「さあ、オリオン、みんなが起きてこないうちに出発するぞ」 そして、目を開けて、あたりを見まわした。 ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/21
カリカリ、キリキリというような音が聞こえた。 シーラじいさんは目が覚めた。ゆっくりあたりを見回したが、暗闇には、クラゲが光を放ちながら、ふわふわ泳いでいるだけだ ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/20
そこには、マグロのような形の影がぽつんと浮かんでいた。 誰かが、「あれはイルカだな。種類はよくわからないが」と小声で言った。 イルカは、クジラの仲間だが、どちら ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/19
わたしたちも、荒れ狂う波に飲みこまれないように注意していたが、シーラじいさんが危ないということで、思わず海面に近づいてしまった。激しい波にもまれて、気分が悪くな ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/18
「大陸?」 「そう、どこまで行っても土地があるのを大陸といっておる」 「それは、『とてつもなく大きな島』というのではありませぬか」 「いや、大陸は、どんな大きな ...
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シーラじいさん見聞録
2016/05/17
「あそこにも島がある」 シーラじいさんは、呆然と立ちすんだ。 崖がそそりたち、その上には、鬱蒼とした森が広がっているのが見えた。 「他にも島があったのか。大きな ...