夢の準備

   { }

復活ノート

「夢の準備」
飛行機も夢の細胞も、一瞬にして消えてしまいましたね。
マレーシア航空機の行方は全く謎で、どこかに落ちた、あるいはハイジャックされたなどの情報が錯綜しています。
3月16日のマレーシア政府の見解では、「操縦士にハイジャックされたかもしれない」ということですが、安否を気遣う家族は気が気じゃないでしょう。
夢の細胞のほうも、次々と疑惑が出てきて、今やSTAP細胞そのものが存在しないのではないかという結論に向かっている状況です。
「10年後、100年後の人類に貢献できたら」という思いは尊いわけですが、今難病で苦しんでいる人の期待外れはいかばかりかと思います。
こうなったら、日本中、世界中の研究者全員がSTAP細胞の作製に協力して、もしできたら、人類全体の財産にしたらどうでしょう(どこの国にも、「雨降って地固まる」とか「不幸中の幸い」とかのことわざがあるはずですから、日本が資金を出せば、誰でもやってくれるでしょう)。
ところで、あなたの夢は消えてしまいましたか。創業のときは、「社会の役に立って、しかも、自分が幸福になれる」(その順番がちがうかもしれませんが。わたしもそうです)と考えたはずです。
しかし、夢半ばでというのが私たちの共通項です。
ただ、内容は各自ちがっていて、最後までどんどん行こうと思った人も人もいるでしょうが、急カーブをかけたが間に合わなかった。あるいは、どうなるかわかっていたが、家族や社員のために続けざるをえなかったという人もいるでしょう。
内容はそれぞれでも、今はまた同じ共通項で出直しです。
「夢をもって生きれば(やれば)、必ずうまくいく」と古今東西の学者、哲学者、経営者は言います。
たぶんそうでしょう。毎日モーグルのような凹凸に足を取られながらも、経営を続けられたのは夢があったからです(私のような「へタレ」は、人のために、「24時間働くぞ」とはなかなかねえ)。
ここで、「夢の準備」という言葉を出します。
復活をめざすためには、もちろん夢が必要です。しかし、夢を実現するためには、十分準備をしてください。以前のリベンジをしたい。それもよろしい。でも、それが今の社会にあっているか、自分の人生観にあっているか。資金は大丈夫かなどを確認して、不都合があれば修正です。それを、「夢の準備」と決めましょう。
私たちの夢が消えても、誰も心配してくれませんが、今ほど条件が整ったときはないことは忘れないでください。誰かにせっつかれることも、借金取りに追われることもないのですから。
お互い夢を実現したいですね。「つまらない人生だった」と思わないために。健闘を祈ります。