焼け野原

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復活ノート

「焼け野原」
朝青龍の引退は双葉山が負けたとき以来の衝撃だと報じられています。
双葉山は清廉潔白な横綱で、いつまでも勝ちつづけてほしいという全国民の願いがあったようですが、朝青龍が土俵入りをするときには、「モンゴルへ帰れ」などいう野次が飛んでいましたから、衝撃の質はかなりちがうでしょう。
とにかく、どの分野でも、強い者は注目を浴びる宿命です。トヨタも、そのような状況になっています。
世界の顧客は、トヨタブランドに絶大の信頼をおいていました。だから、無借金経営をすることができたのです。しかし、どうしたことでしょう、この有様は。
世界不況が起きる前から、アメリカにあるトヨタ企業の幹部から、生産を控えるようにという報告があったのに、それを無視して、拡張路線を続けたといいます。いわゆる大企業病がはじまっていたのでしょう。
また、先日のテレビで、ミシュランの三ッ星となっている「京都吉兆」が、改革を余儀なくされているというドキュメント番組をやっていました。
もちろん、例の吉兆騒動の影響もあるでしょうが(経営者はちがうようですが、一族にはちがいありません)、ミシュランの箔でも、この不況は乗りきれないようです。
「京都吉兆」の経営者は、伝統と改革の間で苦悩しているというのです。
電機業界では、最近、コンピュータなどの部品を中国に売るという流れができつつあります。今までとちがった方向で生きのころうとしているのです。
中小企業の場合は、さらにドラスチックな転換が必要かもしれません。
今から事業をはじめようとする人は、いっそ、今は戦後の混乱期と考えたらどうでしょう。
その混乱に乗じて、児玉誉士夫、田中角栄などは、軍の資産を自分のものにしたと言われています(中曽根康弘も、軍服を着たまま、「資材を買え」などと企業を回ったようです)。
その金で自民党が作られ、朝鮮戦争の特需で経済を立ちなおり、今の繁栄があるということです。
今は、どんな人間もそういうことはできませんが(小沢一郎がやったことなどかわいものだと思っている者もいるかもしれませんが)、2010年の焼け野原が前に広がっているのです。
高層ビルが建っていても、人々は、これからどうして生きていこうかと途方にくれています。そこから、ビジネスを考えていくのです。
安い食べ物や衣服を売るという発想から離れることはできませんか。健闘を祈ります。