スーパービジネス

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復活ノート

「スーパービジネス」
3連休で、しかも、一気に秋めいたこともあって行楽地はにぎわっていることでしょう。
私の事務所近くの道も混雑しています。近くにイオンモールとアウトレットがあるからです。
日頃は何もないのですが、このシーズンはサーカスなどのイベントがあるようですから、親としてはお茶を濁すことができるのでしょう。
なぜ知っているかと言えば、毎晩おとしよりの弁当の食材を買いに行っているからです。
もちろん、そこだけでなく、近所にある5,6軒のスーパーを、スタッフが朝昼晩回っています(食材が3割引きになっていれば、原価が全然ちがいますから。その店の考えで、いつ割引されるかもわかります)。
イオンはダイエーを傘下に収めて、天下を取ったようですが、質そのものはどこのスーパーも同じです。
確かにスケールメリットはありますから(第2、第3のビールが、他の店が108円のとき、103円で助かりましたが)、いわゆる「ないものはなく」、安いプライベートブランドも作りやすいのですが、それは「諸刃の剣」になる恐れがあります。
大きな利益を生むかもしれないが、業者を「泣かした」結果消費者の反発を受けるかもしれないのです(実際、中国産の食材を使っているという告発本が出ていますし、また、その本を書籍コーナーから排除したとも言われています。
昔のことですが、私の知りあいが、天下を取っていたダイエーに洋服を収めていたのですが、「三ヶ月の手形や」と泣いていました。
さらに言えば、野菜などは、他の店と変わらないのですが、魚はまったくひどいものです。
生鮮食料品は、他の中堅スーパーのほうが充実しています(だから、魚がほしいときは、イオンではなく、他の店を何軒か回ることにしています)。
だから、スーパーの実態は、規模に関わらず、内容はほとんど同じです。食品の小売業を考えている人にとって、スーパ--の実態と消費者の心理を照らしあわせると、参入のチャンスがいくらでもあります。
そのダイエーを作った中内功が、当時のスーパーの実態を見て、「店で作って売るのは邪道だ。本場のアメリカではそんなことはしていない」と言ったと何回も紹介しましたが、その後、本人がアメリカで見たのは、どの店でも客の前で料理を作っている風景でした。
これは、今も見慣れた風景ですが、これを突きつめるのです。
ファミレスでも、コンビニでも、利益を追求するばかり、安い、つまり健康に影響する食材に手を出します(マクドナルドは自滅の道を進んでいるようです)。
フードコートではありません。食材も明示して、しかも、好みの味つけをします。主婦(主夫)にとって、家族の健康も守れるし、時間も節約できます。予約もOKです。
どの業種でも、寡占、独占状態であれば、弱みはいくらでもあると言ってきましたが、スーパーはその典型です。