
終活サービス
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復活ノート
「終活サービス」
「終活」という言葉をよく聞くようになりました。高齢者の末席を汚していますが、別に子供が欲しがるようなものはないので、自分には関係ないと思っていました。
しかし、預金通帳や「お宝」はなくとも、「ごみ」は山のように溜まっています。これを何とかすることも「終活」の一つかなと思うようになりました。
実は先週から田舎の実家に残されたものを整理しています。10年前に両親が立て続けに亡くなりました。
私は大阪で事業をしていましたので、両親が生きているときも年に数回しか帰省していませんでしたが、亡くなるとさらに帰らなくなりました。
ただ、私の弟が年に数回帰って、畑の草取りなどをしていました。ところが、その弟も2年前に50代で病死しました。
さて、実家をどうするかです。そう思いながらもほったらかしでした(近所から、「草が伸びている」などとクレームの電話があればシルバーサービスに任せるぐらいです)。
しかし、田舎の空き家をどうするかは頭を離れませんでした。そうこうしているとき、実家がある市から、家を売ったり貸したりするのなら、市が仲介するサービスがあるという案内が来ました(過疎を食い止めるために、全国の市町村がこれに類することをやっています。私の実家のような山里だけでなく、大都会でやっています。横浜市や福岡市に人口で後れを取った神戸市野取り組みは有名です)。
それで、とりあえず貸すことに決めたのです。すると、数件の問い合わせが来ました。
しかし、「ごみ」の問題です。先週から息子や娘婿と日曜毎に片付けていますので、後数回で片付くとは思いますが、何となく心に引っかかるものがあります。
家はクリーンになるのでクリーンセンターでしょうが、本人たちはどう思っているのだろかという思いです(両親は5,6年入院しましたので、自分たちがいなくなったときのことは考えていなかったでしょうが)。
同じように私が死んだら、私の思い入れがあるものも「ごみ」として焼却場に行くのでしょう。
ここにビジネスが生まれます。もちろん遺産相続などは公証人や弁護士に頼めばいいのですが、自分の「ごみ」をどうするかなどを聞いておくサービスです。
「何だ、そんなことか」と言われるかもしれませんが、「ごみ」は自分の人生そのものであると考えている人は、自分の「ごみ」を高く売れなくても、無料でいいから、誰かの役に立ってほしいと思うのです。
その時が来たら、家族は早くクリーンにしたいので、考えることなく処分しますので、少し前から、「ごみ」の引き取り手などを探すのです。
両方の思いを一つにするサービスはみんなに喜ばれると思います。