
After you
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復活ノート
「After You」
「America First」今のアメリカ大統領はそう叫んで大統領になりました。
今までのアメリカ大統領は、いや、世界の大統領や首相は、腹で何を思っていてもとりあえずは「世界の国は協調しなければならない」と言ってきたはずですが、正直なものです。
ヒットラーも、あれよあれよという間に出てきたそうですから、アメリカ国民も変化を求めたらこうなったのでしょうか(辞任した側近の一人は、本人は当選したとき頭を抱えていたと言っています)。
それにしても、日本の政治家は、アメリカ大統領の「寒いから、もっと温暖化にならないかなあ」などという与太話にも「お説ごもっとも」と答えるのですから、あきれたものです。
さて、「自らを優先的に」や「自らを一番に」というのは賢明な方法なのでしょうか。
確かにオリンピックなら、1秒どころか100分の1秒でもライバルを上回らないとメダルを取ることができません。
しかし、国際経済は一人勝ちができるものではありません。鉄鋼やアルミなどに高い関税をかけても、それを使って作った製品を、今度はそれを他の国が今どおり買ってくれるかどうかは素人でもわかりそうなものです。
思いつきでしか行動を決められないものに政治を任せる悲劇が早く終わるように祈るのみです。
さて、私たちのビジネスはどうでしょうか。特に私のように脱サラしたものは、サラリーマン時代の鬱屈した気分を払拭すべく、「日本一なってやる」と声高らかに宣言することがあります。
そして、うまくいくようになると、自信はさらに高まり、「ライバルは必ず倒す」と思うようになります。
その先にあるのは、無理な投資で自らの首を絞める破綻の道です。それが私の失敗の原因ですが、もちろん投資で事業を拡大する人も大勢います。
つまり、投資を本来の目的で使う人と単にライバルを蹴落とすための道具として使う人の差です。天国と地獄の差があります。
今、事業をしている人、あるいは、復活をめざしている人は、「自分だけが」などと思うのではなく、「After You」に切り替えたらどうでしょうか。
私の定義として、「人の後についていく」というより、「With You」の意味も含めています。
要するに、「人の役に立つ」ということを言いたいのです。顧客はもちろん、ライバルにも、「after You」です。あなたの後ろにいて、何かあったら全力で助ける気持ちです。
顧客はもちろん、同業者もあなたをなくてはならない存在として認めてくれるようになるはずです。情けは人の為ならず