
サプリバスターサービス
{ 2016/06/05}
復活ノート
「サプリバスターサービス」
マルクスが「共産党宣言」で書いたように、私も、「日本に、いや世界に妖怪が出ている」と書きたくなります。しかし、その次は、「健康用語という妖怪が」と続きますが。
もちろん、健康は大事です。「命より大事だ」という漫才で使われる常套ギャグが、ギャグでないような状態だと言いたいだけです。
最近では、メタボリックとかBMIとかいう妖怪が、独りあるきしています。
そして、太っていることが、病気の元だけでなく、人間を否定するかのようになってしまっているので、そこをねらって、いろいろなサプリメントが売り出されています(健康器具もあります)。
昔のように、体重は、身長×0・9が理想体重で、血圧は、年齢+90だったら、どんなに気が楽でしょう(もっとも、若いときですから、そんなことは気にもしなかったのですが)。
次から次へと、爆弾のように、新しいサプリメントが攻めてきます。説明を読んで、ああそうだったのか、これを毎日飲めば痩せて、病気にならないのかと思うようになります。
それで効果がないとなれば、あっちのサプリメント、こっちの方法と右往左往しています。
ところで、サプリメントは、効果があるのでしょうか。アガリクスは、ガンを防ぐと言われていたのに、ガンを引きおこす物質があるとか。
俳優の高倉健やデザイナーの芦田淳が、サプリメントが好きなのは有名です。
まるで、ビタミン剤を、食事のように取っていると聞いています。
そんなものは使っていないと言う人でも、「なくて7種」とでもいえる時代です。
私も、製薬会社のシリーズ戦略に負けて、何十種類と飲んでいましたが、脳梗塞・心筋梗塞予備軍に甘んじたままです。
そこで、医者からもらった血圧の薬だけにしていたのですが、最近、「カルシウムが不足していれば、歯茎がやせぼそる」とか、「血圧が上がり、動脈硬化を引きおこす」などと聞いたものですから、「それじゃ、カルシウムだけ」と、また「手を染めて」しまいました。
そこに、「あり地獄」の入り口が待っているのでしょう。カルシウムは、牛乳や魚だけでなく、白菜などの野菜にも含まれているのですから、いろいろなものを、おいしく、腹八分ぐらい食べておればいいのにとわかっているのですが。
そこで、サプリメントをバスター(退治)するサービスです。
食生活と体調を把握してもらって、そんなサプリメントは必要ない、そのサプリメントは、取ったほうがいいとアドバイスするのです。
妖怪は、迷信を作りだします。特に健康問題は、「マイブーム」ならぬ「マイ迷信」を持ってしまいがちです。
医者に聞いても、「さあ、どうなんでしょうね」という答えが帰ってくるばかりです。
みんな、このサービスを待っていると思います。