リズム

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復活ノート

「リズム」
最近の新卒の就職活動、いわゆる「就活」はうまくいっているのでしょうか。
最近では中小企業が人手不足で倒産するというのがニュースになるぐらいですから、高望みさえしなければどこかには就職できるのであれば、他人事ながらほっとします。
とにかく、私も、遥か昔、広告代理店、新聞社、テレビ局に就職をしようとしましたが、すべてアウトでした。
昭和40年代に、初任給が一桁台から二桁台、つまり、10万円を超すようになったのに(手取りは9万いくばくでしたが)、私はどこにも就職ができなかったのです。親にも面目がなく、人生の敗残者のような気持で過ごしたことが、まだ心に残っています。
逆に、牛丼屋や居酒屋の全国チェーンが、時間給を上げてもバイトが集まらないそうですが、まさか若者が少なくなったことが原因ではないでしょうね(理不尽な雇用形態が原因なら、企業も考えなおさなければ命取りになります)。
そんなこんなで人並みの人生を過ごしてきましたが、今振り返ると、就職も、結婚も、長い時間が立たないと、どういう結末になるかわからないものだと思える年齢になりましたが、今度は、普通の辞書には載っていない「終活」をしなければなりません。
ただ、重い病気になっている人が何か考えるのは仕方がないとしても、健康なものがそんなことに騒いでいるのはばかげたことだと本心では思っています(私は、敗戦後に活躍した白洲次郎の有名な言葉(葬式無用 戒名不用)を模して、「介護無用 墓石不用」と言っています。灰をインド洋に撒くことだけは頼んでおきたいですが)。
「終活」は、「就活」のしゃれで、終末活動のことだと思うのですが、そんなことより、生きていくための活動が大事でしょう。
生きていくための活動。「生活」!その総量が人生と呼ぶのでしょう。
生活が毎日続くものなら楽しくなくっちゃいけません。そして、楽しさはどこから来るかと言えば、たいていの者にとって、リズムではないでしょうか(辛い毎日でも、リズムがあれば、それを乗りこえることができるといっておきましょう)。
ビジネスもそこから考えてはどうでしょうか。つまり、人=消費者のリズムを助けることです。
いくらすごい商品やサービスでも、それが受け入れられるまでに時間がかかるのは、世間のリズムとまだ合っていないからだという考えはどうでしょう。
人=消費者が、今までのリズムを変えて、新しいリズムにしてまで、新しい商品やサービスを勝ってくれるようになったらしめたものです。
人は保守的ですから、なかなかそうはしてくれませんが、いったんそうなったら一気に成功します。
だから、なかなか売り上げが伸びないと悩んでいる経営者は世間のリズムに合わせるように、これなら何かしたい経営者は、リズムを取り入れてみたらどうでしょう。音痴で有名な私が言うのもなんですが。