文殊の知恵

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復活ノート
「文殊の知恵」
「物騒な世の中になったものだ」という言葉は最近聞くようになったものではなく、大昔から聞いていました(「きょうびの若い者は・・・」という言葉は、ピラミッド時代の本か何かに書いてあるそうですが)。
最近はマスコミのおかげで全国津々浦々の出来事が瞬時に目や耳に届くので、「物騒な世の中」のレベルはどんどん上がっていると実感するのでしょうか。
「物騒」の分析なども出ていますが、殺人事件の半分は、家族間で起きているようです。これは確かに増えているような気がします。
先日の心療クリニック事件は、大勢の他人を犠牲にしたのですが、記事を読むと、加害者にとっては院長やクリニックという身内から疎外されたと思い込んだ結果のように取れます。
確かに家族には、介護、相続、離婚など、他人同士では起こらない問題がありますから、物騒な出来事の芽があるわけです。
しかしながら、家族、特に夫婦には、人生、経営などを乗り切る力もあります。
「あそこは奥さんがいたから商売を伸ばすことができた」というような話を聞くこともあります。
うらやましいかぎりですが、その反対もあって、それが倒産などに結びつくこともあるかもしれません。
たとえば、私の場合は、全国展開という夢がありましたが、経理を任せていた妻が数字を見て反対していました。
私がその考えを無視して投資を続けたから資金がショートしたわけです(当時は、今がチャンスだから、今がんばればという思いをどうしても捨てることができませんでした。
「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあります。私の場合のように、夫婦で意見がちがう場合、三人目が両方の意見をまとめるような意味でしょうが、経営に関してはそうそう三人目がいるとは思えません。
つまり、ずっと二人で「対決」しなければならないのです。お互いが、「夢ばっかり追って」とか「数字にとらわれていたら何もできないじゃないか」と言い争ったり、心で思ったりしているだけでは前に進めません。
仲がよくても、日頃肝心なことを話さない夫婦は、何か起きたときがチャンスです。主人のほうから話しあう姿勢を見せるべきです。
もちろん、「会社経営は男の仕事」と夫婦とも考えている家庭は何も言うべきことはないのですが、経営において妻に頼っている夫は、三人ならず、「二人寄れば文殊の知恵」こそ経営の元であることを認識して、勇気を出して話しあってください。