国を超えて

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復活ノート

「国を超えて」
エジプトのムバラク大統領が、「もうしばらく」と譲歩しましたが、国民は、「しばらくもだめだ」と言いはり、とうとう辞任しました。
エジプトでは若者の40%に仕事がないのに、役人の子供はなんなく企業や役所に就職できるそうです。
ここにも八百長があるようですが、仕事がない人にピラミッドを作らせたといわれているのが、エジプトのファラオ(王)です。
だから、ピラミッドの石を運んだのは、奴隷ではなく、国民だそうです。とにかく、何千年も前に不況を乗り越える政策を実行した国なのに、大統領一人が甘い汁を吸っていたのでは国民も怒ります。
しかも、内閣には大統領が指名した者が残っているようですから前途多難です。
一部の者が好き勝手にしている国は神経質になっているようです(私なら、言論統制をしたり、また、息子に政権を譲ることなどもせずに、国のためにがんばるけど、国民の信が得られなくなれば、さっさとやめて、退職金でのんびり暮らそうと思いますが、一度権力を握れば人間が変わるのかも知れません。死ぬまでキングか、だめならキングメーカーになるしか選択できないようです)。
とにかく、「民のかまどは にぎはひにけり」を忘れると、ネット時代では、いくら言論統制をしても、哀れな末路が待っています。
おとしよりと話をすると、最近は、「日本は50年もつのかね」と聞かれることがあります。本人には年金が入りますが、孫が就職できないというのです。
今日の新聞にも、EUなどで、法人税が安い国に本社を移す企業に対して、若者が抗議をしている記事が載っています。
自分の国の企業が、法人税の安い外国に本社を移して、福祉などを減らされてはたまらないと主張しているのです。
日本は世界で一番高い法人税(40%)ですから、このままでは、企業が逃げていくだけでなく、外国の企業も来なくなり、いわゆる空洞化が進むでしょう。
日本の先端技術はすばらしいから大丈夫と言われていますが、政府には、早く手を打ってもらいたいものです。
しかし、起業をするには、今ほどのチャンスはないでしょう。
私なら、その技術をどう使うかというビジネスをやります。
たとえば、福井大学の工学部でしたか、屋根の雪下ろしの装置を開発したと報道されていましたが、これなどもっと早くできていても不思議ではないはずです。
今までなかったのは、ある季節の、ある場所限定なので採算が合わないからでしょう。
今年は大雪の影響で、雪下ろしで100人以上が亡くなったことが取り上げられましたが、来年以降も大雪どうかわかりません。
しかも、他の装置も考えられるはずです。それなら、技術を持っている企業を集めれば、少ない費用でできるはずです。
そのように、町工場などの技術を集めれば、すぐにでも輸出できるものが作れるはずです。
そうなれば、国や大企業の顔色や方針に振りまわされるのではなく、あるいは、本社を外国に移すことなく、世界に通用する中小企業が続出します。
そのリーダーとなろうとは思わないですか。