
個性
{ }
復活ノート
「個性」
オリンピックがたけなわです。今後、男女のサッカー、男女のマラソンは、今までとちがって期待が高まります。
特にマラソンは、昔からの曲がりくねって狭い石畳の道がコースですから、アフリカ勢に勝てるかもしれませんよ!
どこの国の人も、「内患外憂」の状態であるにもかかわらず、いや、そうであるからこそ、「勝った、勝った」と叫びたいがために睡眠不足の毎日を送っていることでしょう。
当の選手は、それがわかっているから、「異次元」にいると言われている内村選手でも、経験豊かな北島選手でも緊張したのでしょうか。
とにかく,「人間は、こんなことができるのか!」と思わせる体操などは、同じ人間として自信がつきます。
天邪鬼の私は、「平泳ぎなどは、誰でもできるじゃん。現にぼくも、小学生のとき、スポーツ万能の同級生が骨折か何かしたので、校内の水泳大会に優勝したもの。しかし、クロールの息継ぎはおぼえられなかったが」などと密かに思ってしまいます。
しかし、陸上の100メートルも、誰でもできるものですから、「誰でもできることを早くする」ということもスポーツであると、自分に言い聞かせてテレビを見ています。
誰でもできることをする選手が、血がにじむような練習を繰りかえしてきたのは、テレビで見るとおりです。
しかし、ハンマー投げの室伏選手が、投網(とあみ)の練習をしたり、水泳の松田選手がボクシングの練習をしたりと、自分の個性を最大限に出す努力を続けて一流と言われるようになるのです。
個性!スポーツで個性を引きだすことは、優秀なコーチの存在、あるいは、自分の努力でできるでしょうが、我々普通の人間が、普通の生活で個性を出すことは、できそうでできにくいものです。
また、企業も、国家もそうです。日本経済の凋落は、個性的なものを作らないからだと言われていますが、企業が、今ほど、これからも、個性を出すことは、むずかしいような気がします。
なぜなら、個性とマスプロ(大量生産)とのバランスを取らなければならないからです(車のデザインは、世界的に似たり寄ったりですし、逆に、ケータイに見られるように「ガラパゴス化」に陥るからです)。
今後、国も、世界に同調ばかりすれば、EU加盟国のようなことになるかもしれません。
国や企業が生きぬくためには、一般の人が、スポーツの選手のように、個性を伸ばさなければなりません(教育や社会習慣などを通して)。
国や企業も、一般の人が作り、動かしているからです(それが忘れられているような気がします)。
今後、個性に目覚めた人が増えれば、国も企業も変わってくるはずです。
私たち中小企業の経営者も、個性に目覚めた人のためにやるべきことはいくらでもあります。昼寝をしながら楽しい夢を。