日めくり

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復活ノート

「日めくり」
消費税が上がりそうですね。教育費やマイホームなどの「責任」がある若い両親には大きな負担がかかりそうです。
それにしても、お金の悩みはどこまでもついてきます。私も、家はどうしてこんなに貧乏なのかと、少し親を怨みながら、「脱サラ」しました。しかし、今振りかえって考えると、お金がないことがエネルギーになったことはまちがいなさそうです。そして、自分を失い、会社を失ったのもお金からです。
そんな私が言うのもあれですが、お金を考えることは時間を考えることです。
直接お金に向かっていってもうまくいきません。一時(いちじ)はお金が寄ってきても、すぐに消えてしまいます。時間を手なずけてから、お金を呼びよせれば、お金は自分の役に立つものになります。
この瞬間だけを見れば、株価とにらめっこして、「今日は1000万円儲けたとか「あのとき売れば、400万損しなかったのに」などと思っている青年もいるだろうし、「今日も仕事がみつかなかった」とためいきをついている青年もいます。
今後、自分の時間をどう手なずけていくかが人生を決めていくのです。
そして、同じ人間でも、その時の状態で、時間は矢のように飛んでいきますし、岩のように動かないこともあります。
ただ、どんなときも自分を見失わないことです。それをサポートするために、ムーズでも言っていますが、「目からうろこ」のような言葉を印刷した「日めくり」はどうですか。
賢人の言葉でもいいですが、今を生きる無名の人から集めたのが最高です。
「そうか。そうだったか」と、考え方も、生き方も変えるようなのが、一日を表す「日めくり」にあれば、どんなに心強いことでしょう。
将来が描けない若者に、赤っ恥が多いとしよりも、「よし、明日から元気を出して生きていく」となります。
また、忘れられているものを掘りおこしましょう。ラジオ体操も、あらゆる筋肉を鍛えると再発見されていますし、昔の和食も、世界から注目されています。
それは、目に見えるものだけでなく、商売のやり方、生活の仕方まで含みます。
これが成功すれば、日本の文化がまた輝くだけでなく、後継者不足も解決します。
「これは、現代人に必要なものだ」となれば、大勢の若者が、その習得に取りくんでくれるでしょう。
そこには、その場しのぎでは思いつかない叡智が詰まっています。それを使わない手はありません。
時間は流れさって、二度と戻ってきませんが、人間とその生活は、川の底の石のように、多少動くことはあっても、同じ場所にいます。