日陰者

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復活ノート

「日陰者」
 ♪生まれた土地は荒れ放題
今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか♪

ご存知(今はそうでもないか)、鶴田浩二の「傷だらけの人生」の一節です。
私は、学生時代を京都で過ごしましたが、当時は東映やくざ映画の全盛でした。
土曜日などはどこの映画館も満員で徹夜興業でした。学生運動をしていた連中も、「義理と人情」に共鳴したのか映画館に詰めかけていました。「とめてくれるなおっかさん、背中のいちょうが泣いている」いうやつです。
私は、右でも左でも「組織」というもの嫌いでしたので、その種の映画を見たことがありません。
歌詞の内容は、「古臭い価値観を持っている自分から見ると、世の中は悪くなっている」ということでしょうが、それでどうするかは考えていなくて、今までと同じように日陰者として生きていくというようです。
これが拍手喝采されるポイントなのでしょうが、確かに今の世の中も悪くなっているようですが、それは単に世の中の価値観が変わってきているからだけでしょうか。
まず社会を見ると、高齢化少子化で人口は減少しています。特に労働人口は加速度的に減少しています。それに従い、物は売れないので、経済は低迷しています。
それで、中国などへの輸出で活路を見い出したのですが、中国も経済が落ち込みはじめています。
戦後、復興するんだという強い思いは国にも国民にもあり、それが今の日本の礎(いしずえ)を作ったのですが、もはやその思いは、今の国にも国民にもないように思えます。
それはモラルの低下にあらわれています。国も、企業も、偽装に手を染めています。若者の職場での悪ふざけ動画もそれに関係しているかもしれません。
向かってくるものが大きすぎて、国も国民も刹那主義になっているようにしか見えません。価値とは別のことでこんなことが起きているかもしれません。
考え方を変えないから、国も国民も余裕を失っているのです。企業は偽装がばれたら、社員の首切りに走ります。生きのこるためになりふりかまわずです。
数字だけの大国は意味がありません。国民の生活を守るようにするのが大国なのです。
ほっておくと、先日亡くなった堺屋太一が喝破したように、「忘れられた日本」になるかもしれません。
今の大企業は昔の栄華が忘れられません。今日本を救うのは中小企業です。
自分の得意分野をもう一度考えましょう。その事業で倒産していたって、時代は変わっているのです。
私なら介護サービスです。介護保険外の介護サービスです。介護施設でのスタッフによる犯罪が多発していますが、その背後には、言われている低い給与があるのはまちがいないのでしょうが、それだけではないような気がします。
それは何か。それを自分で見つけて、介護保険と関係ない介護サービスを作りあげるのです。自分の失敗を生かすのです。今年こそやりましょう。