複眼ビジネス
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復活ノート
「複眼ビジネス」
復活をめざしている経営者のみなさん、今年はどうでしたか。
全国から相談を受けますが、焦っている方が多いようです。焦ると、社会や自分を見る目が曇ります。車の運転を思いうかべてください。視界が一気に狭くなります。そうなると、横から入ってくる車、後ろからついてくるパトカーを見落とします。
いくら人生は長いといっても、2回目の失敗をすると、並大抵の努力では復活できません。
私たちにとっては、「急がば回れ」ではなく、「急がば足元を見ろ」です。
とにかく、毎日の過ごし方です。今日しようと思ったことができなくても、絶対焦らないこと。明日したらいいのです。それでもできなければ1週間、1月(ひとつき)と伸ばしたらいいのです。
1週間でと思ったことが4日でできたらすごいことです。天にも昇る気持ちになってください(長い間、お世辞にでも、褒めてもらったことは少ないでしょうから、自分で自分を褒めるとエネルギーになります)。
そして、今年が終わろうとしています。大きな成果が得られなくても、深刻に考えないようにしましょう。深刻に考えると、落ちこむ度合いがひどくなりますから。
それだけならいいのですが、社会に背を向けてしまいます。これは絶対に避けなければなりません。
高給を取っているスポーツ選手や芸能人を僻むのではなく、何億というお金をもらうのは社会が価値を認めているからと考えるべきです。
私たちも、社会の中で、復活をしようとしているのです。価値があることをしてこそ復活できるのです。
どのビジネスをしようかと考えあぐねている人は、いや、復活の道を歩いている人でも、今社会が認めているものと、資力がある世代などとを結びつけるのです(他のビジネスで成功しつつある人でも、これをすれば経営力をつけることができます)。
そうすると、シニアスポーツ、あるいは、シニア劇団ができます(どちらも、老後の生きがいに役立つものです)。
そのように、二つ、三つのものを組みあわせるようにすれば、今までなかったビジネスが生まれます。
社会が反応しだせば、元気のないテレビ業界などのマスコミも黙っていないでしょう。
すると、他のものも入ってくるのです。
特に、今の動きだけでなく、これからどうなるかを加味すれば、(これが経営力のエッセンスですが)、一気に大きくなります。世界中に広がるかもしれません。
大きな夢を見たらいいのですよ。ただ、それは多くのピースでできているジグソーパズルだということは忘れないでください。
復活が遅れていることは全然心配ありません。前を見て、足元を確かめて、1日を過ごせば、必ず笑える時が来ます。