復活のヒント

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復活ノート

「復活のヒント」
今から、用事がてらに、また神戸・元町の「無料カフェ」に行ってきます(知りあいの施設の担当者に言うと、ある好奇心豊かな発達障害の人が、施設に頼んで行ったそうです)。
そこで、無料のあられとコーヒーを楽しみながら、復活を夢見るのは楽しいものです。
現役の経営者が塗炭をなめるような生活を送っているというのに、誠に申しわけないです。
私も、資金繰りのために銀行や保証協会の担当者にお追従をして、ようやく借金をすることができました(相当値切られた額ですが)。もちろん、自宅などを担保に差しだすわけです。
また、来年から貸金業の法律が変わって、無目的なら、収入の3分の1しか借りることはできなくなるということです。
「街金」のチャンスです。またまた自殺をする経営者が増えることでしょう。
フックスで送られてくる「街金」のチラシには、金利8%と書いてあったが、それは絶対嘘だと思っても、連絡してみたという経営者がいました。
このまま事業を続けていくか、あるいは裸になって出直すか、ここが思案のしどころです。
私のように、早くギブアップしたかもしれないと思っている者もいますし、粘って、精も根も尽きはててしまう人もいるかもしれません。
私としては、後悔しないようにとことん考えてくださいとしかいいようがありません。
何回も書きましたが、高層ビルの火災で取りのこされると、恐怖心のあまり、10階が、3階ぐらいに思えて飛び降りるというのです。
会社の経営も、多分それに似ていますし、私も、それらしきことを経験してきました。
とにかく、大勢の人から話を聞いてください(とにかく、10階は10階であることを忘れないようにしてください)。
とにかく、「資金繰りに苦しむ経営者」から解放された今は、社会をありのままに見ることができます。
不況や温暖化で、その国を支えてきた自動車産業が大きな岐路に立たされています。
中国やインドなどでは、日本やアメリカ資本が入った大企業だけでなく、無数の町工場が車を作っているようですが、日本でも、電気自動車を作るベンチャー企業が産声を上げました。
誰でも自動車会社を経営することができる時代が来たのです。資本がいらないものをご希望なら、食べ物を研究してください。
桃屋のラー油が品切れらしいですが、その「モモラー」の「二番煎じ」ではなく、越えるものはないですか。今がチャンスです。
要するに、今あるもの(自動車やラー油)を土台としたものを考えるのです。今あるものは、私たちの生活にありますから、それだけでも成功の条件を半分以上クリアしています。
そのためには、おとしよりの意見を聞くことをお勧めします。
研究によれば、老年になっても、記憶力、発想力は、「本人史上」最高の状態であるとのことです(本人がさぼらないかぎりです)。
しかも、経験に裏打ちされた知恵は、若いものには太刀打ちできません。
ただ、何回も同じことを言ったり、「昔のことしかしらん」などと尻込みをしたりするかもしれませんが、その奥には宝物があるという熱意で話を聞きだしてください。
「アーウー宰相」と揶揄された大平正芳は、アーウーを取れば、的確に物事を語っていると再評価されているそうです。