どう売るか

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復活ノート

「どう売るか」
今年は、公務員だけでなく、大企業のボーナスも上がったようで、同慶の至りです。それがどんどん消費に回ったら、景気がさらに上向きになることでしょう。
ただ、リーマンショック以降、かなりの中小企業がボーナスをすっぱりやめましたが、最近はどうでしょうか。
会社をつぶした者には辛いシーズンですね。ニュースでそんな景気のいい話が出れば、チャンネルを変えたくなります。いや、変えます。
とにかく、どん底に落ちれば、収入はほぼなくなります。その時に、これで人生は終わったと思ってなかなか立ちあがれないのか、支払いができず頭を下げる赤っ恥を復活の糧にするのか。ここで、経営者は二つに分かれますが、いつまでも分かれたままではありません。
絶望の谷に落とされた人でも、時間が立てば、谷を這いあがろうとするはずです(自ら命を落とすのは破産してすぐです。事後処理の相談に行った弁護士事務所の帰りに自殺した人を知っていますが、もう少しがんばってくれれば、信じられない状況にも徐々に慣れたはずなのにと思います)。
私は、今もNHKが夜間に集金に来たり、自動車税の督促が来たりすると、「あんなことにならなかったら、こんな赤っ恥をかかずにすんだのに」と思うことがあります。
そういう後悔の念が浮かぶと、これは運命なんかではない。全部自分の責任なんだからと思うようにしています(自分を発奮させるために)。
しかし、世の中捨てたものじゃありません。この10年恥ずかしい思いをしてきましたが、65才になったので、8月からは年金を満額受給できるし(この5年間は、「老齢厚生年金」だけでした)、悔しい思いを復活の糧にできるのですから(60過ぎて夢を持つなんて、そうそうできませんよ。それも、尻に火がついた状況で)。
また、切実にビジネスを考えることができるのも強みです。
たとえば、仕事用の車の調子が悪くて今後どうしようかと考えています。軽にしても、新車は買えないので、中古はどうか、カーリースは安く乗れるかなどと考えています。
若者が車に乗らなくなったと言われていますが、興味がないのではなく、車検、税金、駐車場などの維持費と毎週上がるガソリン代が原因です。
「地域のカーシェアリング」について提案したことがありますが、若者をターゲットにした「車を安く乗るビジネス」はどうでしょうか。
また、スマホやケータイのSIMが近々フリーになるようですが、ここにも、ビジネスができそうです。
どんなものでも、魚や野菜のように売れるのではないか考えるのです。そして、魚や野菜ではない別の売り方はないか考えるのです。
商品やサービスをどう作るかは他の人に任せて、どう売るかを考えたほうが成功するかもしれません。