新しき町

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復活ノート

「新しき町」
スポーツ選手や芸能人が、「一つになってがんばろう」と励ましてくれています。
私たちも、東北の復興を願う気持ちはありますが、「次は我が身か」という気持ちもどこかにあります。
東日本大震災と同じマグニチュード9クラスの地震が関西で起これば、大阪南部の町は壊滅すると、そこに住んでいる者は思っています(私の自宅もそこにありますが)。
東北は、神戸のように復興するのか、また、自分たちのときはどうなるのかということも大きな関心事です。
つまり、家を立てなおしても、仕事はあるのか。あるいは、仕事がなければ、家を立てなおす意味があるのかということです。
経済の復興もあるのです。ヨーロッパの経済学者も、「打つ手なし」と悲観的です。「グローバル化」のつけが来たのです。
商売を大きくしようとしたが、経費も大きくなってしまったということです。それに、「金融市場」という高利貸しがちょろちょろして、その日の上がりをもっていってしまうという状態です。
「大阪都」という構想が受けいれられたのは当然のことです。どこにも行けない庶民は、自分の住処を探しているのでしょう(これがうまくいけば、他の都市でも取りいれるようになるばかりか、「道州制」も現実的になるかもしれません)。
当分、景気が戻らない以上、冗費を削らなければ、国や地方自治体は体(てい)をなしませんが、「安全」はどうなるのかという問題は残ります。
国や地方自治体がやらなければ、誰かしませんか。「22世紀に向けての町作り」です
マグチュード9の地震や津波の心配がないなら、そこが過疎地でも、都会から不便でも全然かまいません。いや、都会から遠く離れているほうが好都合です。地価も安いからです。
まず、道路と川の整備が大事です。川がなければ、縦横無尽に川を作るのです。そこに、太陽光で動く船を、交通の要(かなめ)として走らせるのです。
街中は太陽光や風力で作った電気自動車しか入れないようにします。住宅の電気も化石燃料は使いません。もちろん、ネットも整備して、生活に支障がないようにします。
あらゆる面で、「経済よりも、まず生活ありき」の町を作れば、人が集まってきて、「永住の地」ために、積極的に活動してくれるはずです。公共の建物などは、みんなで作ってくれるでしょう。
当然、税金を低く抑えられますので、年金生活者も安心して暮らせます。何かプロジェクトが必要となれば、その時だけ市民の負担が増えます。
ルイ・アームストロングの「ワンダフルワールド」は、夢物語ではなく、その気になれば、すぐにできるのです。原発の輸出より、これを世界に広めるほうが、どれだけ人類のために役に立つかと思います。