新しい年に
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復活ノート
「新しい年に」
世間は、株が上がった、景気が戻りそうだと大喜びです。しかし、まだ実体はなく、「風評幻想」の域です。
政府が、日銀の首根っこを押さえて、建設関連の国債をどんどん買えと脅したので、建設関連の株が買われているからでしょう。
これで雇用が増えたらいいのですが、大丈夫でしょうか。
昨年末の新聞には、パナソニックなどの電気メーカーが、30代、40代の社員を陰湿な方法で退職させる実態が載っていましたが、そういう人を救う手立てが先じゃないかと思います。
アメリカ経済は、やや明るい兆しが見えて来たそうですが、ヨーロッパは、どこの国も、ギリシャのような状態になりつつありますから、日本国内の景気を戻し、物やサービスの値段を上げてもどんどん売れるようにしなければということはわかりますが、それで、雇用が高まるかどうかはわからないのです。
物やサービスの値段が上がったけど、雇用は厳しいでは、国民の生活は今より苦しくなります。それでまた、政府が・・・。
社会がどう動くかはわかりませんが、私たちは、「ピンチはチャンスであり、チャンスはピンチ」ということを忘れないようにしましょう。
今は、「脱サラ」という言葉を意識しなくても、「朝起きたら、世界は変わっていた」ということは十分ありえます。
世界がネットで覆いつくされているからです。それは、人が行き来する大きな広場で屋台を広げるようなものです。
一つ当たれば、何千万という人が立ちよります。しかし、それに慢心すれば、すぐに人はいなくなります。
大金持のチャンスだと思ったとたん、夢が砕けちるピンチになるのです。
お笑いの「鉄拳」の「パラパラ漫画」のことは何度となく取りあげましたが、「鉄拳」は、本業がないときは、1日18時間漫画を描くといいます。
私たちを取りまく状況が変わっても、私たちがしなければならないことは変わらないのです。
親の後を継いだ人を羨ましく思うことがあります。それはチャンスですが、チャンスの中にピンチの種が詰まっています。それに気づいた子供は、それを断ることもあるのです。
だから、親の後を継いで成功した者を、尊敬することこそすれ、嫉妬するのは恥ずべきことです。人に言えない努力をしてきているはずだからです。
人を羨むより、自分の夢を追いかけることです。あなたは(私も)、後を継いだも者以上の成功をするかもしれません。自分の才覚で開拓してきたビジネスだからです。
もちろん、自分は変わったけど、社会も変わったことを忘れずに。