落語のまくら

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「落語のまくら」
大きな地震が起きてから、まだ余震が続いているような騒がしさですな。
世界中が不景気だそうで、そうなると、電気製品を売って生計を立てている日本としてはちょいと具合が悪くて、その代表選手のシャープがたいへんなことになっているそうです。
先日、としより2人が話をしているのを聞いていますと、「シャープがたいへんだよ」と言うと、もう1人が、「そうらしいな。しかし、シャープ何を作っている会社なんだい?」と尋ねていました。すると、「亀山ローソクだよ」と答えていましたな。
それから、「最近、世間は卒業、卒業と騒いでいるが、誰が、どこを卒業したんだい?」と聞くと、「あっちゃんが、AKB48を卒業したんだ」と答えていましたが、「それはおまえの孫か何かか」と聞かれると、答えるほうは、「そうじゃないよ」と言いましたが、説明しるのに困っていましたな。
確かに、市場で、魚屋から花屋に商売替えしたぐらいのことで、「卒業」とは妙な言葉です。若い娘(こ)が何気なく使った言葉が、ネズミ花火のように世間ではじけたようですな。
ネズミ花火と言えば、隣国のほうからも投げこまれ、上に下への大騒ぎでございます。
そして、「日本に原爆を落とせ」とか、「北海道にでも引っ込んでいろ」とか、あまりに無体な言葉が飛んできます。
あたしたちでも、隣と、音がうるさいとか、塀を越してきた柿の実はどっちのものかと揉めることがありますから、隣とのつきあいはむずかしいものです。
先だってのオリンピックでは、たくさんメダルが取れて興奮しましたが、外国人がびっくりするのは、日本人選手にインタビューをすると、「家族や監督、コーチ、地元の人のお陰で」ということらしいです。ああいうことは、外国の選手は言わないらしいですな。
東京オリンピックでのマラソンの円谷幸吉選手を思いだす人も多いでしょう。
ゴール寸前で抜かれて3着になりましたが、次のメキシコオリンピックでは金メダルだという重圧に負けて自ら命を落としたのでございます。
遺書には、親兄弟などへの感謝だけでなく、干し柿やおすしなど、いろいろな食べものについて、その食べものをくれた人に、「美味しうございました」と何度を書いてあるのに、
金メダルのために婚約を解消されたりしたのに、一切恨みの言葉がなかったことに、世間は涙を流したのであります。これが日本人なんですね。
天気予報で、台風が日本を離れて、西に向かっても、「中国、韓国、北朝鮮に大きな被害が出るでしょう」などとは言わない。
それは、「お約束」なんでしょうが、聞いているほうも、「神風じゃ」などと、思っていても、言わないが、日本人の奥ゆかしさでございます。
確かに、中国や韓国に旅行に行った人に聞いたら、大きな声が聞こえるので、喧嘩でもしているのか近づくと、話をしているだけだというのです。
同じアジア人の顔をしていても、これだけちがうのです(若い娘(ひと)は、二重瞼に憧れますが、アジア人の特長は一重なのです。二重になるということは、クロマニヨン人に戻ることなんです)。
それはともかく、ジャニーズ系や韓国グループなどの音楽グループがテレビで出ていますが、藤山一郎でなくとも、1人で堂々と歌う男の歌手が少なくなってきたなあと嘆いていましたが、女でも、ザ・ピーナッツ、こまどり姉妹、ピンクレディぐらいだったのが、一気に何十人という大所帯のグループが増えています。
しかし、これも今の時代にはありかなと思うようになりました。
最前申しあげましたように、日本人は、自分の気持ちを出すのが苦手ですから、みんなで、声を合わせて言うのが楽なのです。
7割の人が原発に反対をしているのですから、みんなで主張をしていけば、必ず道は開けます(天災はともかく、原発事故を想定して逃げる訓練をテレビで見ると涙が出ます)。
隣国も隣国ですが、アメリカも、大統領候補の演説を聞いていると、どこからもちょっかいを出されない国になろうなんて言っています。
どっちもどっちなら、どっちでもない日本は、どっちでもない生き方をしなければなりません。
ともかく、日本人同士は互いに尊重することを忘れてはいけません。アプリが好きな人も、サプリが好きな人も。

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