ポッチ

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「ポッチ」
三寒四温とゆうけど、北半球が徐々に太陽に近づくと、あの震えあがるような寒さともお別れや。
そうすると、女性が厚いコートやセーターを脱ぐと、胸のポッチが・・・。
誰でも、高校生ぐらいになると、オス猫のように体が熱くなるもんや。
せやけど、家(うち)には、今流行(?)のおばあちゃんしかいなかったので、興味は外に向う。
同じ境遇の連れは、同級生の女子の弟を捕まえて、「おまえのお姉ちゃん、家でどんな格好しとんのん?」と尋ねて、「風呂から上がったら、ずっとシミーズ」などと聞くと、興奮の余り、鼻から息を吐いとったな(ぼくもやろな)。
さらに下校途中には、同級生の女子の家の前で、洗濯もんを見る(ぼくも、横におったような、おらんかったような)。
胸のポッチが少年を大人にするわけや(ただし、ぼくらの親はブラジャーをする習慣がなかったけど、女子はしていたで。腋毛を剃るもんは少なかったけど)。
アラブの騒乱のポッチ(原因)をムーズしたいのやけど、春の陽気に浮かれてもうた。
とにかく、リビアとゆう国はすごいな。21世紀になっても憲法も議会もなんもない。
ほんまはそんなもんがなくても、石油の収入が莫大にあるのやから、みんなで分けたら幸せになるのに、一人占めするやつがいたら、いつかはこうなる。
アラブの国は、何十、何百とゆう民族でできているようやけど、大統領や大佐、ほんまの王様を見ていると、一人甘い汁を吸うだけでなく、自分の民族だけを大事にしている(実際、どこの反政府デモ隊も、自分たちには何にもしてくれなかったとゆうている)。
そうそう、日本の宗教屋も負けてへん。金閣寺・銀閣寺の管長は、役職を利用して得た2億円ほどを「ポッポにナイナイ」していた。
以前、国も宗教も人間が作りだした「仕掛け」やとゆうたけど、「仕掛け」は人工的なもんやから、仕上げの空気抜きがある。それがポッチや。そこがおかしくなると「仕掛け」はフニャフニャとしぼむ。
そして、独裁の国や宗教、会社のポッチはその独裁者そのものや。そこを自覚していたら、独裁者なくて、「尊敬される指導者」で終われたはずや。
「食いもんの恨みはこわい」のは古今東西共通しているようや。ここにも、アラブの独裁者から学ぶことがあるわけや。
ところで、心と体にもポッチがある。あんまりゆいたくないけど、この前、差し歯の限度がきて、生まれてはじめて「部分入れ歯」を作ってもうてな(なんだか大人になった気がする。じじいやろてか)。
「鳥もち」みたいにくっつけるのかと思うていたけど、カウボーイをロープを投げて牛をつかまるように、金属片で残っている歯に引っかけるのやな(インプラントのことはだいぶ調べたけど、高い上に、耐久性にも問題があるようや)。
しぶしぶでも老化とゆう現実を受けいれるようになってきたけど、そのポッチ(金属片)をあんまり見られたくないので、大笑いはせんとこと思うている(手を口に当てるのもオカマのようやしな)。
まあ、ポッチが一つ増えたのや(ズラにも、紐のようなポッチがあるのやろか)。
そして、心も「仕掛け」やから、ポッチがあるで。しかも、入れ歯やズラのポッチは隠せるけど、心のポッチはチョロンと出るような気がする。
シミチョロは、女の子同士注意しあっていたけど、男が注意などすると、善意であっても一生ヘンタイ扱いされるように(最近はないか)、相手の心のポッチが見えても、そこを押したり、引っぱったりするのはエチケットに反する(恋愛などは、「きみがいないと生きていかれへん」などと、わざと自分のポッチを見せるわけやけど)。
そうゆうといたら、大口で笑うても、みんな何にもゆわへんやろ。

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