今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「謎」
「謎は謎を呼ぶ」とゆわれる。一つの謎が解けても、それによって新たな謎が出てくることやな。
確かにそうなんやけど、最初の解明がまちがっていたら、どんどん謎が出てくるのはあたりまえや。
最近は、「謎が謎を呼ぶ」とゆうより、「釈明が謎を呼ぶ」ことがある。世間をさわがしている釈明会見やけど、こんなに続くのはめずらしいことや。
せやけど、ベートーベンの再来とゆわれた人の釈明は謎が呼ばんかった。「みんなウソでした。ちゃんちゃん」で終わった。本人がようゆうていた言葉を借りれば、「わしは人とちがう」とゆう「心の闇」の仕業なんや。みんな驚かしたろ、や。
あとは、世間が騒いで、気球のようにどんどん昇ってもうたので、降りられなくなった(ぼくにも、その「心の闇」があるが、あそこまでする根気がない)。
8億円の釈明は謎が謎を呼んだけど、欲深の謎や。選挙にかこつけて借りたのやろ。これしか残らなかったゆうて、残った金に(ただし、何億円やろけど)、利子をつけて、政党助成金で返そうと思ったんやろ(相手も、金利を取っているから犯罪ちがうんか)。
「毒にも薬にもならんサプリでそんなに儲かるのか」のほうが謎や(やっかみやけど)。
さあ、大取りや。STAP細胞の釈明は、謎はますます大きくなったようや。専門家やコメンテーターと称する素人も、あるかないかはっきりゆうもんは少ない。もしなかったら、もしあったら、自分の商売にかかわるからな。それに、新しい謎が、細胞が増殖するように毎日生まれては、次の謎を呼んでいるしな。
「あれはES細胞だ」、「いや、調べたら、明らかにES細胞とはちがう遺伝子だ」などと専門家の論争には素人はついていかれん。
ただし、200回以上STAP細胞を作るのには5年はかかるそうで、しかも、そんなに作る必要はないので、本人への信頼はほとんどなくなっているようやけど、今度、指導していた人が記者会見をして、「STAP細胞はある」とゆうそうやけど(論文の撤回は同意)、そうなると、また謎が生まれる。
せやけどへんな感じやな。「200回作った」は聞かんかったことにするけど、本人が作ったゆうているのやから、本人に作らせたらすむことや(本人も、コツやレシピなどとゆわんと、さっさと作り。作れたらノーベル賞、作れんかったら、吉本でがんばったらええ)。
そんなことより、自分の謎のほうが気がかりや。早う思うような人生を作りたのやけど、どうしたらええのか。
ぼくはアホかカシコか。謎や。どこかで釈明会見開きたいんや。「今まで200回は賢いことをゆうてきましたから、賢いことにはまちがありません」
「65年間で200回か。少なすぎるわ。ふつう1000回はゆうてるで」
「でも、人が真似でけんほど、すごく賢いことです」
「証拠はあるんか」
「2冊のノートに書いています。見せられんけど」

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