B級

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「B級」
B級グルメゆうのがえらい人気や。こっちのスーパーでも、ときどき「B級グルメフェア」ゆうのをやっているけど、何のことはない、冷凍食品を売っているだけや(「横手焼きそば」なんかを買うたことがある)。
どれも、これはうまいと思うほどのことはないけど、B級グルメで上位になると、全国から人が来たり通販で買うたりするので、200億円も経済効果があるんやと(それで、大会では「サクラ」を動員するとこもあるようや)。
自治体も地元の産業や「ハコモノ」がにっちもさっちもいかんので、「ご当地グルメフェア」を開くとこが多い。
そして、有名になったとこは、「東京に店出そ、いや全国展開や」と鼻息が荒いそうやけど、大丈夫かいな。所詮ブームやから、数年で「あの人は今」になる。
また、その料理は、地元ならどこでも作られているやろから、「美々卵」の「うどんすき」みたいにもめることはとはないけど、ブームに便乗して、パチモンを売るところも出てきているそうやから、「なんじゃ、この味」となると、一気に評判を落とすこともあるやろ(そんなことをするのは中国人だけやない)。
もちろん、業者の誘いを断って、「ぜひこちらへきて食べてください」とのんびり構えているとこがあるけど、それがええ、それがええ(赤福餅や八つ橋を大阪で買いたくない)。
ところで、Bゆうたら、着物のB反、売上げのB勘のように裏のイメージがあるけど、B級グルメでBが表に出てきた(Aでは不況をやっつけられんかったとゆうわけや)。
ところで、おたくもB級やろ?怒った?
世間は(おたくもその一人やけど)、他人を学歴や仕事でランク付けするもんやけど(無意識であっても)、そうじゃなくて、今は、自分が自分をどうランク付けしているかを聞きたいんや。
昔、「良い子、悪い子、フツーの子」ゆうのがあったけど(「フツーの子」を入れたのがよかったそうや)、このさい、A,B、Cで考えよう。
自分で自分をA級と考えるもんもいるやろけど(他人からは鼻持ちならんやつや)、それを維持していくのは見栄の部分では案外簡単や(左隣が60インチのテレビを買えば、100インチを買うたらええ。右隣がベンツEを買えば、Sを買うたれ)。
C級は、自分を卑下する。その結果、世間を攻撃するか、ノイローゼになる。
B級はそれ以外としようか(「中流意識」とはちょっとちがうで。それは物質生活のことやから)。
A級でも、気持ちの持ちようとなると話が変わってくる(年金で暮らしていても、晴耕雨読で満ちたりた生活を送っている人もいるはずやけど、ものすごう少なくなるやろ)。
だから、おたくはB級やろ?わかった?
金も修行も不足しているから、A級にはなれんし、さりとて、C級はこの世の地獄やで。
C級にならんようにして、A級をめざすふりをして、B級をどう楽しむかがぼくらの人生やないか。
B級グルメは、そのへんの材料で作るのやな。たいした親からできてへんぼくらも、あとは料理の仕方や。
有名料亭ゆうても、最後は味の素をパッパと振るだけゆうのが多いけど、せっかくB級に生まれたのなら、自分の調味料を見つけることや。
ところで、「八戸せんべい汁」ゆうのをいっぺん食べたいわ。

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