「 長編」 一覧
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/19
その頃、水中通話機に、「トム、トム」というジムの切迫した声が聞こえはじめた。 「どうしたんだ?」とトムの声がだんだん近づいてきた。 「オリオンがかなり弱っている ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/18
何か大きな動物が休んでいるだけかもしれない、うっかり近づくと危ないと思って、しばらく様子を見ていた。 しかし、何時間たっても動こうとしない。ただ漂っているだけの ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/17
「オリオン、急げ」シーラじいさんはきっぱりとした声で言った。 しかし、オリオンは、「シーラじいさん、大丈夫でしょうか?」と心細い声で聞いた。 「ああ、大丈夫だ。 ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/16
しばらく沈黙があった。そして、「ジム、わかった」というトムの声が聞こえた。 「おめえの気がすむようにしたらいい」 「トム、ありがとう。おれは、二人に、助けてくれ ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/15
船は止まっているようだ。ジムに気がついたにちがいない。 黒々とした影が、だんだん大きくなってきた。右側の方でライトが動いている。 光の中に、ボートが浮かびあがっ ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/14
「それじゃ、行こう」 シーラじいさんは、大きな声で叫んだ。 オリオンとジムも、シーラじいさんに負けないほど大きな声で、「行こう、行こう」と叫んだ。 ゆっくり話を ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/13
「えっ、親兄弟はどうした?」シーラじいさんは、驚いて聞いた。 「そんなものいません」 「死んでしまったのか」 「生きているかもしれませんが」 「おまえも探してい ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/12
「これは縁起がいいぞ」シーラじいさんも大きな声で言った。 「でも、ぼくは願いごとを言っていない」オリオンは、泣きそうな声で言った。 「オリオン、心配しなくもいい ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/11
「それなら、一つだけ頼みたいことがある」 「何でも言ってください。命の恩人のためなら何でもします」 「そうか。わしの仲間に、背びれをなくしたものがいる。 昔、ニ ...
-
-
シーラじいさん見聞録
2016/06/10
若い男のようだ。 「どうしてこんなことになったんじゃ?」シーラじいさんは、体を海の上に出さないようにしながら聞いた。 「悪いやつらに捕まり、船の底に閉じこめられ ...