職業選択専門学校

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復活ノート

「職業選択専門学校」
先日、JALで退職を余儀されたパイロットの就職活動がテレビで流れていました。
その人は50代で、現役のときの給与は100万円以上あったでしょうが、今や職安通いの毎日です。
パイロットの資格は機種別ですので、どの飛行機でも乗れるというものではありませんし、若い人も出てきますので、もはやパイロットとして引退をするという夢はあきらめざるをえません。
そこで、大型バイクの免許を取ったりしての「就活」の末、ようやくどこかの営業の仕事に就けたということです(外国でパイロットになった人でも、給与は半分とのことです)。
今回のJAL破綻の原因は、負債総額2兆3000億円という財務体質と言われていますが、政治家(自民党の)や役人などが甘い汁を吸いつくした結果です。国策会社の運命です。
国鉄も同様です。親が国鉄なのでと国鉄に入った同級生が4,5人います。
私の田舎の駅は、今は無人駅ですが、高校に通学しているときは、10人近くいたように思います。
「親方日の丸」でも安心していられない時代です。しかも、パイロットという夢の資格を持っていても生かせない時代でもあるのです。
せっかく大卒の資格があっても就職ができず、わざわざ高卒の資格で公務員の試験を受ける若者もいます。
大学に行くのが大企業に入るためなら、もうそろそろ考えを変えるときではないでしょうか。大学に行く時間とお金が無駄と考える人が出てくるはずです。
高校に行かず、16才で公認会計士の資格を取った人がいましたが、それだけの強い意思と才能を持った人は少ないでしょう。
それなら、高校卒ぐらいで、自分の進む道をもう一度考える場となる専門学校はどうでしょう。
そこで、漠然と考えている職業を具体的に検討するのです。
板前でも、大工でも、医者でも、その道を極めた人が喜んで教えてくれるでしょう。
それから大学に行っても、修行についても遅くありません。いや、学ぶポイントを押さえていますから、短期間で大きく成長できるでしょう。
今、家庭も学校も疲弊しています。家庭は塾や習いごとの費用を稼ぐために親はくたくたです。
高校や大学は、知識を教えることができず、進学や就職の窓口になっているだけです。
天然資源がないことを嘆くのではなく、人という社会資源をどう掘りだすかを考えるべきときです。子供手当を出したから終わりでは情けないし、無駄金を使う余裕はないはずです。
貧すれば鈍す。当分国に頼ることができません。それなら、親や子の思いを受けとめる「職業選択専門学校」をはじめませんか。