選択

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復活ノート

「選択」
3回目の「緊急事態宣言」が今日(4月25日)から動きだしましたが、きのう一本の電話がかかってきました。京都府宮津市の料理屋からでした。眼の前に天橋立が広がる上品な店です。ときどき行っていますが、29日の祝日にも予約をしていました。
大将の申しわけなさそうな声で、「お酒も出せないので、しばらく休まざるをえません」という内容でした。
逆キャンセルの電話は初めてでしたが、「OKになったらすぐ行くから、がんばってや」と答えるしかありませんでした。
大阪、兵庫、京都、東京では、こんな電話をかけている店が数えきれないほどあることでしょう。
そして、「一回目、二回目は何とか切りぬけたけど、今度は・・・」は肩を落としている経営者もいることでしょう。
「宣言の延長はない」と政府のほうは言っているそうですが、それはバッハ会長が来る日までに終わっておきたいからです。しかし、よくテレビに出ている「専門家」は口を揃えて「延長はありえる」と言っています。
オリンピックが元々なければこんな混乱になりますかね。よほどオリンピックの利権を手放したくないようですが、おかげで国民はその都度も右往左往させられるのです。
大企業でも生き残りのために副業をはじめていますが、中小の場合(特に飲食店は)、まず営業を続けるかやめるかの選択肢が待っています。
しかも、事態は差し迫っていますが、とにかく慌てふためいたり、自暴自棄になったりしたら、後悔が残る判断をしてしまいます。
続けるのも、やめるのも、また、しばらく避難するのもありるわけですが、落ち着いて判断してください。
脱サラから事業をはじめた私の倒産経験から言えば、歯を食いしばってがんばっていた初期はともかく、そこそこ軌道に乗ったら、「いつ倒産するかもしれない」と常日頃から考えておかなければなりません。それは、「こうすれば成功する」と対になっているものです。
単に思うだけでは意味がなく、「売り上げが減った時はどうするか」をあらゆる面から考え、あらゆる方策を考えるのです(売り上げを伸ばす方法は得意中の得意でしょうが)。
私は、「自分ほど優れた経営者はいない」と密かに思っていましたので、経営が
不調になるとどうしようもなく白旗を上げてしまいました)。
しばらく耐えられるのならがんばってほしいですし、この混乱がなくなるまで避難し、そして再開を目指すのもすばらしいです(今度はこれをやってみよう
とか、同じ事業でもこんなふうにやってみようと考えるのは無駄な時間ではありません)。みんなの健闘を祈ります。