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復活ノート
「道」
次女が住んでいるマンションで10月に二人の住民が別の日に自殺したと次女がラインで言ってきました。
二人は同じ家族かあるいは知り合いかは聞いていませんし、次女も知らない人だったようです。
コロナ騒ぎがはじまって、こういうニュースをよく見るようになったが、身近で起こるとはと次女も驚いていました。
確かに失業や廃業などで家のローンや家賃を払えなくなった人が増えているのは想像できます。
大企業が人員削減や他社への出向でこの事態を乗り切ろうとしていますが、中小企業はそれができないので、廃業せざるをえなくなると、さらに収入を失う人が増えてくるでしょう。
以前から自殺者数は先進国(G7)で一位ですが、世界一数が多い韓国などに迫っている状態かもしれません。
福岡県で、施設で育った20代の女性がバイトをクビになったので、アパートの家賃を払えず公園で寝泊まりしていたそうですが、心配した人が、「危険だから福祉に相談しなさい」と注意したけれど、「自分は健康だからそんなことはできない」と拒んだようです。
しかし、最後には福祉に相談したようですが、同じ福岡県を選挙区としている麻生太郎が、金集めパーティで、「10万円の給付金は、みんな貯蓄に回った」と言ったそうです。
その給付金を出すかどうかのときも、反対していた麻生は、「それじゃ、ほしい人は手を上げさそう」と言ったのです。
麻生は失言が多いと言われていますが、そうではなく、思っていることを言わずにすまない性格なのでしょう。この性格が政治家に向いているかは福岡県民が判断するしかありません。
前述の福岡県の女性は助かってよかったですが、自ら命を落とす人も、こういう壁にぶつかったはずです。
しかし、死にたくて死んだ人は少ないはずです。他の選択肢がないと判断したのでしょう。
それを聞いて、「相談に乗ったのに」と行政の担当者や知人友人は答えます。
よしんば、相談する人がいても、本人は自分を客観的に見ることができない状態になっていますので、そう簡単に相談に乗ることはできないのです。
坂道を転げ落ちた経験者として分かったことは、これからどうすべきか分からない状態が一番不安です。ここで、「死にたい」という気持ちが出てくるのです。
その気持ちについていくと必ず死が待っています。
しかし、ここは正念場だけど、越えなければ壁が5つ6つあっても、この道を行けば人生がまた開ける、いや、今まで知らなかった人生があると思えば、どんなことでも耐えられます。
徒然草(つれづれぐさ)だったか、「子供を育てるためになら乞食をしても恥ではない」とあります。
大きなを失敗をした人に、「この道なら、こんな辛いことが待っている。こんな恥ずかしいことをしなければならない。しかし、その先には・・・」あるいは、「この道には・・・」というアドバイスをするビジネスを考えています。
それはネットですればいいのです。会って相談したいとなればすごいことです。
とにかく、生まれてきたかぎり、人は自分で死にたくないのです。