真正面

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復活ノート

「真正面」
三菱自動車が、ビックカメラやヤマダ電機などの電気製品の大手チェーンで電気自動車を売る計画があるそうです(ヤマダ電機は、今のところ否定していますが)。
自動車の特需で自動車メーカーも一息ついたようですが、これからが」勝負でしょう(エコカー減税はありますが、車そのものが売れなければ、どうしようもありません)。
そこで、電気自動車で遅れを取った三菱自動車は、販売網を広げる作戦のようです。
自動車も、革命的な燃料が発明されないかぎり、今後ハイブリッドカーや電気自動車が主流になっていくはずです。
そして、電気自動車そのものは案外簡単にできるそうで、中国では何千という鉄工所が試作しているとのことです。
テレビのように、あちこちから部品を集めて、しかも、工場を借りて組みたてをするようになるのでしょうか。そうなれば、莫大な費用をかける装置産業ではなくなるかもしれません。
その周辺の事業も、それに応じて変わってきます。修理会社やガソリンスタンドなども、従来と同じようにしていれば行きづまる恐れがあります。
日本経済を牽引してきた企業でも、本体を変えざるをえなくなっているのです。
他のビジネスも同じです。
出版社も、本が売れない状況が続いているのに、電子書籍が出現して右往左往しています。
小説家のおせっかいな「人生の本」や、誰かが書いたタレント本で糊口(ここう)をしのいできましたが、事業を考えなおさないと続けられないでしょう。
私は、大企業のニッチ(隙間)を狙う事業を提案してきましたが、今は真正面に向うことも「あり」だと思いますし、それのほうが成功の確率が高いようにも思います。
電気自動車に挑戦するもよし(何か差別化がいりますが)、電子書籍のビジネスにも入っていけそうです(以前にも提案しましたが、出版社の都合で日の目を見なかった作品を出すのもおもしろいと思います。
出版社の都合で日の目を似なかった小説家の連載を、月300円程度いただくとして、1000人で30万円が入ります(30万円を保証すれば、じっくり書いてくれる人がいるはずです)。言葉で社会を動かしてくれる詩人がいなくなったといわれていますから、勇気を受ける人は大勢いることでしょう。
真正面に攻めてくる者はまだまだいます。
最近、ネットショッピングのテレビコマーシャルが出てきました。楽天などの先行する企業の真正面に向かってくる後発企業が出てきたからでしょう。
ある企業は、真夜中の時間帯に(深夜12時過ぎが一番売れるとのことです)、女性のコートを1億円売るのをテレビでやっていましたが、いかに先行して磐石の地位を築いたと思っていても、社会そのものが動いているので、「三日天下」になるかもしれません。
戦国時代は当分続くでしょう。いつでも参謀として駆けつけます。