経験したことがない
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復活ノート
「経験したことがない」
今日も、「経験したことがない」暑さに襲われている町があれば、「経験したことがない」豪雨に苦しめられている村があります。
気象庁も、予測は困難とギブアップして、「自分の命は自分で守ってください」と呼びかけるだけです。
急激な気候に対応できない病人や老人は、自分の部屋や外出先で命を落としています(私もそうしていますが、クーラーをつけないのは、電気代を始末せざるをえないのです。
近所もそうしているようで、話声がよく聞こえます。テレビの取材で、「クーラーは嫌いだ」と言うとしよりがいますが、大部分はそうじゃないと思います)。
半年前は、いや、4か月前には、豪雪が人々を苦しめました(北海道の父と娘の悲劇は記憶に新しいところです。そして、4か月後には、また、「経験のない冬」が待っています。
モスクワも暑そうで、昨日の世界陸上の女子マラソンは、37度の中で行われていました)。
そして、経験のない国の借金です。1000兆円を超したというのでありませんか。一つまちがうと、世界は国債を買ってくれなくなるかもしれません。
福島原発の汚染水が漏れていることが問題になっています。国際原子力機関(IAEA)は、緊急事態と言っていますが、東電も、政府も、最初から、一切何もしてきていないのです。こんな無責任な国を相手にしてくれるでしょうか。
つまり、天災、人災とも、経験したことのない事態になっているのです。
どこから手をつけるか、ここをまちがうと、「日本を取りもどす」どころじゃないですね。ギリシャなどの国のようになるかもしれません。
当然、企業もその状況に立たされています。「経験したことがない」状況で、大企業が転落するか、それを逆手にとって、世界的企業になるか。企業の経営者にとって、ジェットコースターの時代です。
私たちにも、復活のチャンスはいくらでもあります。「経験したことがない」をキーワード
にしてください。しかも、景気のいい時代のように、真似をされることはありません。
だた、一つ気をつけることは、今までの経験を生かそうと言ってきましたが、日本の置かれている状況のように、自分の経験が吹きとばされそうなことが起きるかもしれません。
たとえば、復活をめざしていても、重い病気にかかったらどうしますか。最近は、二人に一人はガンになるというではありませんか(死因のトップがガンだというのは当然です)。
世の中には、何回もガンになっても負けない人がいますが、日頃、元気な人が、一度ガンになると、精神的に負けてしまうのはよくあることです。
つまり、今までの経験を、「経験したことがないこと」にどう使うかです。
そのためには、経験を、企業経営だけでなく、自分の成長に結びつけることです。同じ失敗を繰りかえすことほど愚かなことはありません。
あなたの人生には、今まで経験したことがないことが待っています。