ホッとニュースサービス

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復活ノート

「ホッとニュースサービス」
団塊世代といわれる私たちの子供時代を振りかえってみると、現在の子供と比べて、日本や世界で起きていることはあまり知りませんでした。
テレビは普及していなくて、新聞も、女子供が読むものではないという考えが、まだどこかにあり、母親が、ニュースを話題にすることはほとんどありませんでした。
ときおり、映画館で、映画の前に「動くニュース」を見るのが、関の山でした。
また、父親の世代が、NHKしか信用していないようだったのは、大本営発表の影響でしょうか。
今やニュースは、テレビの番組の花形です。しかも、食卓のお供といった時代になりました。しかし、その中身はといえば、最近では、自爆テロ、汚職、子供の虐待です。
血まみれの現場、連行される県知事、虐待が行われた住宅を見ながら、ビールを飲んだり、鍋をつついたりするのです。
世間の不幸を肴(さかな)に、自分の幸福を確認するのもいいでしょうが、映像とはいえ、一日の終わりに、そんな光景を目に焼きつけるのは、精神衛生に悪い影響はないのでしょうか。
誰かとトラブルがあったとか、交通事故を起こしたとか、ある日そんなことを経験すると、その日は、台無しになったように思い、熟睡もできません。
何も変わったことがなくても、落し物を拾い感謝されたという些細なことでも気持ちのいいことがあったほうが、今日という日はよかったとはならないでしょうか。
それで、世界や国内から「ホッとニュース」のみを特集するサービスです。
「ホッとするニュース」は、今はトピックしか扱われていないでしょうが、そのトピックの背景や波紋を取りあげたり、悲惨な事件でも、隠されている善意を見つけます。
またそれについて議論することも大事です。たとえば、犬や猫の救出が流れますが、それをすることはいいことだと思うが、そんなことをニュースで取りあがる必要があるのかという意見もあります。
一日の終わりに、火事で焼けだされたり、洪水で流される人を見ても、
いつまでも若々しく生きるために、サプリメントを追いかけたり、脳トレにいそしむことも大事ですが、「人間の善意を頭に入れるほうが、豊かな人生を送れる」というアピールをしていくのです。
アメリカでは、一日中天気予報のみ、あるいはスポーツのみ放送するテレビ局があるといます。
「ホッとするニュース」のみに限定すると、スポンサーもつくと思います。とりあえずインターネットからどうぞ。