新しい革袋
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復活ノート
「新しい皮袋」
先日テレビで、小学生に将来のことをインタビューしていました。
昔のように野球選手やケーキ屋などの職業は出ましたが、フリーターとか就職氷河期とかいう言葉も出ていました。
高校生や大学生が仕事を求めて右往左往する様子を見聞きして、5,5年後の我が身のことを考えざるをえないのでしょう。
親も、パートをしてでも子供を塾に行かせなければという強迫観念に取りつかれていますが、今ほど塾のコストパフォーマンス(対費用効果)が高い時代はないかもしれません。
一流大学に入学して、一流企業に入社できるなら、塾費用ぐらいなら、ということです。
中国や韓国でも状況は同じようで、国上げて英語や数学の特訓教育をしていて、子供の夢も「お金を稼ぐ」です。
医者や大きな企業の子息は、親子とも後を継ぐ意思があるでしょうが、農家や零細企業の場合は、親子とも後を継がないという思いがあります(役人や警察官の場合は、年金が多いので、3代4代と続いていることがあります)。
不況ということもあるのでしょうが、親子とも、人生=仕事と思っているかもしれません。
そして、世の中は大河で、ゆったりした流れに乗れない者は、川岸近くの波に翻弄されたり、支流を行けば、どこからか滝の音が聞こえてくる不安にさいなまれたり・・・
それならというわけで(親のアドバイスがあったのでしょうが)、高校には行かず、資格を取るための勉強に集中するということもあります(16才で公認会計士になった人はその典型です)。
また、高校生や大学生で起業する人もいます。マスコミなどは、「これぞ、日本を救う若者」などと、あいかわらず持ちあげていますが、それに乗せられて、人生を棒に振る若者も出てくるでしょう。
そういうニュースを見聞きしても、自分の時代は終ったなどと思わないでください。
若者が始めるのは、自分が3,4才から接してきたコンピュータ関連のビジネスがほとんどです。
それは、相手の顔が見えないという特長があります。しかも、夢はあっても、絶対的な人生経験や社会経験がありません。
私たちには失敗と社会の見方という財産があります。これをどう使うかです。
「新しい酒は、新しい皮袋に・・・」という聖書の言葉があります。
新しい酒は発酵するので、硬くなった古い皮袋では破れて中身が出てしまうというのです。
私たちの失敗と社会の味方も、形を変え、姿が大きくなっていっています。
「失敗してしまった」と頭を抱えたままであったり、社会にはもうついていけないなどとあきらめたりしていては復活などできません。
何らかの方法で若い人の話を聞けませんか(誤解されないようにしてください)。
もう一度言いますが、今いるのは「新しい皮袋」だけです。新しい酒はあなた自身です。
復活をあきらめないでください。今から、今からです。
まずは新しい気持ちで新年を迎えましょう。