Are you ready?
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復活ノート
「Are you ready?」
「時代は変わる」、あるいは「時代はめぐる」と言います。
そして、「人は時代の子」ですから、時代という親が変わるたびに、めぐるたびに、子がうろたえるのは仕方がないことです(どんなに月日が立っても、ライフスタイルも、人生観も変えずに生きていくのは、天才か、その紙一重といえる人かもしれません)。
とにかく、景気はもう戻らない時代が続くのかという雰囲気でしたが、新しくエライさんになった人が、お金をどんどん刷って、どんどんばらまくと言ったものですから、好景気の時代になるような気分になってきました(世の中がです)。
ほんとに好景気になれば、若い父親には、妻と子供に、目いっぱい「ええかっこ」してほしいものです(私たちの世代から、バブルのときはどうだったかをさんざん聞かされて、「自分たちは、物心ついたときから不景気ですよ」と悔しい思いをしてきたのですから)。
それじゃ、私たち経営者も、バブル時代とは言わないまでも、好景気のときのビジネスを調査しておきませんか。
そのとき、注意しておくのは、「時代は変わる」は、その軌道は数百年単位で、「時代はめぐる」は、数十年単位の軌道だということです。
つまり、時代は、それぞれの軌道で戻ってきますが、社会が変わり、それで人間が変わるので、同じ時代はないと思えるだけです(これについては、また話すときがあるでしょう)。つい2,30年前には、高い車や時計、服がどんどん売れ、クリスマスになれば、空には夜間飛行のヘリコプターが空を飛びまわり、高級ホテルが満室になりました。
「時代はめぐる」ですから、好景気になれば、同じ高揚感はあるでしょうが、「時代は変わる」ですから、現代に合うようにアレンジしなければなりません。
そして、昔のバブルになかったビジネスも浮かんでくるはずです。
たとえば、好景気と高齢化を結びつけてみましょう(当時は、高齢化社会は話題にもなっていませんでした)。
人数と老人医療の進歩で、高齢化はさらに進むのはまちがいありません(当事者の一人として申しわけないですが)。
必要なのは新しいスポーツと宗教です。スポーツは、「としよりの遊び」というイメージがなく、相当の体力と知力がいるものです。
宗教は、仕事も社会的責任もなくなった世代がどう生きるかを教えるものでなくてはなりません。
また、好景気とメディアはどうでしょうか。何か新しいメディアを考えたものが成功しますし、テレビなど、あえていえば、古いメディアに、新しい役割を与えることもできます。
今苦戦している経営者の頭は、いかに原価を落とすか、いかに節約するかという思考回路です。
私たち復活をめざす経営者の頭はすでにリセット済みです。今こそチャンスです。