2回目

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復活ノート

「2回目」
復活をめざして前を向いていても、時には後悔することがあるでしょう。
あのとき、あの事業に手を出さなかったら・・・。調子に乗って投資をしなければ、こんなことには・・・。
それが、スパイスになって、今の生活をピリッとしてくれたら、後悔も役に立ちます。
善玉,悪玉コテスレロールじゃないですが、それが善玉後悔とすれば、悪玉後悔もあるような気がします。
そいつは、1人なったときに、息遣いも聞こえるほどに近づいて、「あの時のこと憶えている?」とささやくのです。
私も、復活をめざして10年目ですが、経営に関して、悪玉後悔が、何か言ってきても、「それがどうした?」と言いかえすことができますが、些細な人間関係の出来事を持ちだされると頭がおかしくなるのです。
私は、数年前から、生活のリズムを変えて、朝4時、5時に起きて、その日のことを考えたり、頭や体の体操をしています。
頭の体操は、気象予報士の受験のための公式を忘れていないか(日本で最年長の合格をめざしていますが)、あるいは苦手だった、いや、興味がなかった理科系の常識のおさらいをしていて、体の体操は、趣味のマラソンをいつでも再開する準備です。
たとえば、「コリオリ力は・・・」などと頭の底から引っぱりだしていると、悪玉後悔が、何十年も前に、誰かに言った言葉まで引っぱりだしてくるのです。
それは、当時、「えらいことを言ってしまった」と後悔していたものです。
これで、自分や誰かの言動は、数式などと同じ記憶室に入っているのはまちがいないことがわかりました。
こんなことになるのは、今のぼくが病的な状態なのでしょう。
それなら、悪玉後悔が、善玉効果になるように、いや、コレステロールのように、善玉を増やして、悪玉の出番が少なくなるようにすることを考えたほうが早いのじゃないかと考えました。
その結果、自分は、緊張する性格であるので、いざというときに、相手を怒らすことを言ったり、その場を離れて誤解を招いてきたようです。
緊張するのは治らないのなら、(そのくせ、相手を笑わそうとする気持ちは人一倍強い)、最初の失敗は仕方がない、2回目が勝負と考えようと決めました。
そうすると、案外気が楽になりました。つまり、初対面の人に、「こんなおもしろい人がいたのか」と思わせる目論見が失敗しても、次がんばろうと思うのです。
そうすると、「前はとっつきにくいと思っていたが、おもしろい人だったんだ」という2段作戦が行えるのです。
ビジネスは、取引先、同業他社、社員なども含めて、人間関係でできています。誰かを助け、誰かに助けられるものです。
しかし、私は、「こいつには嫌われたな。もう近づかないでおこう」という姿勢でした。
これからは、2回目のチャンスがある2段作戦で行くつもりです。
おりもおり、血液検査で、悪玉コレステロールが少し増えているという結果でした。