おじさんの話(9)

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「おじさんの話」(9)
昔、「狭い日本にゃ住みあきた」という歌謡曲があった。
おじさんが生まれる前だけど、戦前、日本も、ヨーロッパの真似をして、いやヨーロッパに盗られまいとして、「大東亜共栄圏」などと称して、アジアの国を占領したことがあった。
それで、日本人が、どんどん大陸(ほとんど中国)へ行ったけど、戦後はアメリカへ向った。
卑弥呼の時代から、日本海が日本の表玄関だったのに、戦後、太平洋が表玄関になった。おじさんの小学生のときは、「太平洋地方は表日本、日本海地方は裏日本」と教科書に書いてあった(それをいうと、日本海のほうで生まれた人は怒るけどね)。
そして、これからは国際人にならなければというわけで、できの悪い(つまりそこその大学に行けそうにない)子供を、アメリカの大学に行かすようになった。
まあ、3、4年いれば、英語ぐらいはしゃべれるようになるけど、アメリカのメインランド(アメリカ大陸のこと)やハワイ、オーストラリア、ニュージーランドに行けば、日本料理屋でアルバイトしている留学生がいっぱいいる。
話をしていると、留学をしているが、勉強に興味をなくし、さりとて日本に帰るのもいやだということらしい(それも、長い人生では役に立つ。アルバイトしているだけでもえらい)。
もっとえらいのがイチローだろうね。日本のプロ野球に行ったときも、大リーグに行ったときも期待されていなかったけど、黙々と練習して、実績を積みあげていった(小学生のころから、一日も休まずバッティングセンターに通ったというから、親もたいへんだ。いや、たいへんな子供だった)。
今でも、「一年で200本安打なんて、続けてりゃできることは興味がない。ぼくの目標は、あくまで262本(自分の持っている大リーグ記録)を破ること」と言っている。ちょっと「エリカ様」みたいなしゃべり方をするときがあるけど、マスコミとの関係なんだろうね。
そして、イチローが賢いのは、自分の体から考えて、ホームランバッターをめざさなかったことだ。
アメリカでは、早い球を投げて、それをホームランにするというのが野球と考えられているけど、イチローは、内野ヒットを打つことも野球だということを認めさせた。
ところで、飛びぬけた選手がいるチームは、案外優勝から遠いチームだ(王、長嶋がいた巨人ぐらいだ)。
ヤクルトの前身の国鉄スワローズ(今のJRが経営していたことになる)にいた金田は,400勝投手だけど、ピンチヒッターにも出ていた(弱いチームには、相手もよいピッチャーを出さないということもあるだろうけど)。
とにかく、アメリカだけでなく、日本でも、人生で成功するためには、どうしたらいいか、イチローを参考にして考えよう。
これは、スポーツだけでなく、学問でも、ビジネスでも、好きなことをするのが一番だが、そういかないときは、他人がしていないことを探す(もちろん将来性を考えて)。
基本は、これに尽きる。そして、誰にも負けないことをする。そのためにどうするか。

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