今年のお言葉

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「今年のお言葉」
いよいよ「今年のお言葉」になってもうた。
今年も有名人の言葉が世間をにぎわせた。曰く、「私は被害者です」、「一平卒には何の責任もありません」、「夫を寝取られた」・・・。
ええやないか、誰でも、まず自分を守るのや。世間に向ってゆうのと、半径2メートルぐらいのちがいはあるけど。
しかも、その内容は、お釈迦さんやキリストが「よくできました」と花丸を押してくれるもんはほとんどなくて、泣き言や恨み節が多かったやろ。
それもかまへんがな。「そういう自分を受けいれたらいいの。いつかはそんな言葉が出なくなるときがくるの」(わしゃ、大西良慶貫主か)
「痛いときに痛いと言う、それからはじめましょ。痛い」(わしゃ、オヒョイか)
言葉には、言霊(ことだま)があるとゆうことや。何か口にしたら、いつか叶うとゆわれている(罰当たりのことでもええかな)。それはどうかしらんけど、言葉は、それをゆうもんの心を外に伝えるのはまちがいない。
そうゆう意味では、ぼくにとっては、言葉は言霊とゆうより、飴玉(あめだま)や(れろれろすると長いこと味わえる)。
それでは行くで。エントリーナンバー1は、「えっ、ナビつけてないんですか」や。
神戸市西区のラジウム温泉に行くとき、高速の入り口がわからんようになって、車の販売店で聞いたとき(道に迷うたら車屋で聞くことにしている)、受付の女の子が、「まだこんな人間がいるのか」ゆう顔をして叫んだ(車関係の女の子は、みんな漫画みたいな化粧をしている)。
あまりにショックだったようで、「ナビつけていたら、人生に迷ってこんなことにならんぞ、笑えよ」ゆうても笑いやがらん。
エントリーナンバー2は、「お金に困っているじゃないんですか」や。
「もうええ年になったからアルバイトをやめるわ」と、先輩で、自分の子供より若い大学生にゆうたときに心配された。
「人生はお金だけじゃないぞ。笑うなよ」と切りかえしたが、大笑いされた。
エントリーナンバー3は、「HOLIDAYは火曜日と金曜日です」や。
信号待ちであたりを見ていたら、どこかの店のシャッターにそう書いてあった。
「こんなときにもHOLIDAYを使うのやろか。でも楽しそう」と、今度はこっちが笑った(会社に帰って調べたら、休業日の意味もある。それでよかったんやな。おそらく)。
そして、八百長疑惑とゆわれても、「今年のお言葉」は決まっております。
ジャカ、ジャカ、ジャカ、発表します、「当社は営利目的なのでがんばります」です!
ある会社の営業会議を聞いていたら、ある社員がそうゆうた。吉本の新喜劇みたいにドタッとなった。
会社は役所やないんやから、堂々と利潤を求めたらええんや(それができないから、みんな困っているんやけど)。
それを的確に、しかも、ムーズの神でも考えつかん独創性溢れる言葉であらわしたので、2010年の「今年のお言葉」に選んだ。
その後、本人と話したけど、ちょっとへん。35才の独身で、AKB48なんかが一番好きで、全員の名前を知っていて、誰がリーダーにええかをしゃべらせたら止まらへん(最近はこんなんが多い。すみませんけど、ぼくの年金が止まらんようにだけはしてな)。
マスクをしている女の人と話しているとき、マスクが口の動きで揺れるのを見ると妙に興奮してくるぼくも、ちょっとへん?それではよいお年を。

 -