今年のムーズ大賞

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「今年のムーズ大賞」
今年も、谷あり下り坂ありの一年やったと思う人もいるやろけど、すんでしもうたもんはしゃあない。
そんな年でも、なにか意味があったと思うことや。「何にもせんかったら、何にも起こらない」、あるいは「選ぶのをまちごうたら、たいへんなことになる」とゆうことがわかっただけでもええやないか。
来年も、再来年も、いや生きている間、ずっと「どっちにしょ?」が続くんやから。
ぼくも、去年、今年と、親が死んでばたばたした一年やった。
11月頃から、2回もパソコンが故障して、メルマガを休まざるをえなかったのが、一番あせった。
メーカー保証は1年やけど、販売店保証は5年ほどある。以前何も起こらなかったから、入らなかったけど、あれは、入っといたほうがええような気がする。
これも、選択のミスで損したわけやけど、人生は、「阿弥陀くじ」のようなもので、真下に見えているものに行きたくても、横棒があって、どんどんちがうほうへ行く。
とにかく、見たもん聞いたもんを出さんことには、次進まれへん。ギャル曽根も、「いっただきまーす」ゆうて、どんどん食べるけど、その代わり、うんこを、一日7,8回して、その都度2キロぐらい出るとゆうやないか(足の付け根まで、胃が広がっているらしい)。
パソコンが最後に間に合ったのはよかった。「ムーズ大賞」が発表できた。
去年のムーズ大賞は、あるスーパーのレジのおねーさんが、財布をひっくりかえした客に、「お客さん、まだ一円玉が回っています」やった(確かに、遠くのほうで、一円玉が、駒のように回っていた)。あせる客ととぼけたレジ係の対称が受賞の理由や(そんなにたいそうなもんか)。
時間がないので、先を急ぐと、今年の受賞は、「大~型バスに乗ってます~。ママといっしょに乗ってます~」や。
先日、長女が、神戸で、東京在住の彼に会ってくれゆうもんやから、六甲山の裏から、三宮へバスで行った(「もう何回目の彼や」ゆうのは、この際おいとく)。
ぼくは、くたくたに疲れていたから、バスのなかで寝ようと思うた。
せやけど、後ろにすわっていた4,5才の女の子が、「大~型バスに・・・」と大きな声で歌いつづけた。その後も、ごちゃごちゃ歌っていたけど、かならず最初の歌詞にもどる。
「おい、後ろの子供、でたらめな歌歌うな。親も止めろ。おじさんは、今から辛い仕事をしなければならないのだ」と心で叫んでいたけど、いつの間にか寝てしもうた。
途中で目を覚ますと、その女の子の寝息がスースー聞こえていた。ようやく静かになったと思い、もう一度うつらうつらすると、神戸に着いた。
バスから降りると、ぼくは、「大~型バスに乗ってます~。ママといっしょに乗ってます~」と口から離れなくなった。
それを歌いながら、また悪いクセが出て涙が止まらなくなった。
あの子供は、バスに乗ってうれしかったんやろな。4人の子供を精一杯育ててきたつもりやけど、あいつらにも、あんなときがあったんやろか。
せやけど、あの子も、自分の作詞作曲の歌をすぐに忘れるやろ。おじさんは、おぼえておくで。ええ歌をありがとう。
さて、ぼくに似て、すぐに調子に乗って飲みすぎる長女のために、にぎやかに行こか。前の彼のことは黙っといてやとゆう約束だけは忘れずに。

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