大事なこと(1)
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「大事なこと」(1)
世の中には段取りとゆうもんがあって、年末が近づくと、テレビのトピックニュースで、必ず「各地の新年の支度」と「宝くじ売り場の風景」が流される。
それを見ると、ほっといても新年は来るけど、借金はほっとくと利子がたまるとゆうわけで、「当たらんのはわかっているけど、わしも10枚ぐらい買うとこか」となる(「それでも、もしもとゆうことがあるしな」と心のどこかで思うているはずや)。
宝くじのニュースは、宝くじ協会が、スポンサーとしてぎょうさん金使うてくれているので、テレビ局がサービスしてくれているのやろ(西田局長がいくらがんばっても、ニュースのほうが信用力があるし)。
とにかく、毎回まじめに買うている人か、たまたま買うた人か知らんけど、宝くじに当たる人がいる。
そして、1000万円以上当たった人には、「その金をどうするか」についてのパンフレットをくれるんやて(そういえば、アメリカでは、何百億円と当たって、身をもちくずす人がいるらしい)。
その要点は、「すぐに仕事をやめたりせず、以前と同じ生活をすること。その間に、ゆっくり金の使い道を考えること」らしい(3億円でも当たれば、ほとんどのもんが、自分の店のシャッターを二度と開けへんやろ。その晩、震える手で辞表を書くサラリーマンもいるかもしれん)。
つまり、金を出すほうが使い方まで教えてくれるわけや(日頃大金を持ってへんもんは、金の使い方を知らんやろとゆうわけやな)。
ところで、最近10億円を自治体に寄付したおばあさんがいるやろ。他人の郵便受けに、札束を入れておく「不心得者」も、毎年何十人といる。
どこの自治体も困っているから、寄付は喜ぶやろうけど、あのおばあさんも、夕張市に寄付したほうがよかったのにと思うけどなあ。
郵便受けに入れる人は、「金が諸悪の根源」と考えて、「ばば引き」みたいに、札束を他人に渡したのか(ぼくは、復活をめざす経営者のために、金がいらん場合は、もらいにいって、その金をプールすることを提案している)。
そういえば、街を歩いていたら、郵便受けを背たろうている人を見かけることがある。だれかに、札束を入れてもらおうと思うているのやろか(うそうそ)。
とにかく、ちゃんと金を使うのは、なかなかむずかしそうや。
ここだけの話やけど、最近、ぼくのおばが5000万円盗られた。取りかえそうかとゆうたけど、本人は、「もうあきらめている。これも、わたしの運命や」と断ってきた。
「おれおれ詐欺」にひっかかったのやない。もうすでに夫も子供二人(ぼくの従兄弟)も亡くなっていて、一人住まいや。盗ったのは、家族連れて来た義妹や。